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【MLB】6年目で5球団目、ゴジラを超えた青木宣親。アリーグ西地区V争いは日本人選手在籍球団三つ巴の様相

アストロズが青木宣親との来季契約に合意した。メジャー6年目で、早くも5球団目となった。

2016/12/03

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期限ぎりぎりでの合意

 ヒューストン・アストロズが青木宣親との来季契約に合意したと11月30日に発表した。地元メディアによると年俸は今季と同じ550万ドル(約6億3000万円)。メジャーリーグは12月2日に来季契約をオファーするかどうかの期限を迎える。青木はそこまでに交渉が不調に終わった場合、ノンテンダーFAとして退団する可能性が高いと報じられていた。期限ぎりぎりでの滑り込み合意となった。

 メジャー6年目を迎える来季は、早くもこれで5球団目となる。12、13年をミルウォーキー・ブリュワーズで過ごし、14年はカンザスシティ・ロイヤルズ、15年はサンフランシスコ・ジャイアンツ、16年はシアトル・マリナーズ。そして17年はアストロズ。ここ4年間は毎年所属チームが変わっている。「ジャーニーマン」と呼ばれる、NPBにはあまり見られないMLB独特の立ち位置だ。

 青木のメジャー5球団所属は、実は日本人野手では史上最多となる。昨年の時点で、4球団に所属した松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース、ロサンゼルス・エンゼルス、オークランド・アスレチックス、タンパベイ・レイズ)に並んでいた。ゴジラを超え、新たな歴史の扉を開いたことにもなる。

 所属球団の多さを紐解くと、投手の方が圧倒的にジャーニーマンが多い。日本人メジャーリーガー最多に立つのは、パイオニア的存在の野茂英雄。ロサンゼルス・ドジャースを皮切りに、ニューヨークメッツ、ブリュワーズ、デトロイト・タイガース、ボストン・レッドソックス、デビルレイズ、そして引退を迎えたカンザスシティ・ロイヤルズと7球団でプレーした。

 野茂に続くのは5球団の青木と、並んで大家友和(レッドソックス、モントリオール・エクスポズ=後にワシントン・ナショナルズ、ブリュワーズ、トロント・ブルージェイズ、クリーブランド・インディアンス)と、斎藤隆(ドジャース、レッドソックス、アトランタ・ブレーブス、ブリュワーズ、アリゾナ・ダイヤモンドバックス)の計3人。この上位4人が共通して所属したのがブリュワーズ。日本のファンにはなじみの薄い球団かもしれないが、意外な日本人選手好きが感じ取れる。

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