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【MLB】プレーオフ争い原動力の田中将大、米メディア「今後も我々に必要なエース。来年FAになれば、最悪なタイミング」

今季、シーズン最終盤の登板回避を除けば、初めて1年間、先発ローテーションを守り、最優秀防御率のタイトル争いにも絡んだ田中。そんなエースに対して地元紙の評価は高い。

2016/10/29

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ヤンキースが危惧する田中のオプトアウト

 メジャー3年目にしてまさに年俸にふさわしい活躍をしたと言える田中。

 しかし来季も今季同様、1年を通し健康を保ち活躍をするようだと、2018年にはヤンキースにいないことも十分にありえる。

 ヤンキースと7年契約ではあるが、契約内容の中に『4年目シーズンを終えた時のオプトアウト』の条項が盛り込まれている。つまり田中が望めば、オプトアウトを行使しFAとなる可能性もある。

 仮にそうなった場合、「ヤンキースとしては最悪のタイミングだ」とボンドゥラント記者はいう。

“Tanka’s ability to opt out may not be a big deal in another season where replacements could be found on the free agent market. Unfortunately for the Yankees, the market is bare. Tanaka is going to be a very attractive option to teams in search of a top of the rotation starter, and that is only going to drive his cost up even more. In a time when Hal Steinbrenner seems to desperately want to prove he can win on a budget, Tanaka may just be too expensive for him.
田中のオプトアウトは、田中の代わりとなる投手をFA市場で獲得できそうな年なら大きな問題でなかったかもしれない。しかし、ヤンキースにとって不幸なことに2017年のFA市場には今のところ大きな目玉がいない。田中は先発ローテーションの1番手を必要としているチームにとって魅力的な投手であり、もしFAとなれば彼の年俸はさらに跳ね上がるだろう
オーナーのハル・スタインブレナーが田中との契約を出来るだけ安価で勝ち足りたいと思う頃には、とてつもない価格の選手になっているかもしれない。

 記事にも指摘されている通り、2018年オフならクレイトン・カーショウなど、多くのスター投手がFA権を獲得するが、来季はそのクラスの選手がいない。

 日本人選手では、来季ダルビッシュの去就に注目が集まるが、今季オフに球団が契約延長交渉をすると報じられてる。仮に契約延長すれば、来季オフのFA市場での田中の需要はますます高まる。

 今季以上の成績を残し、FAとなれば田中の争奪戦は必至だ。来シーズンは一層、目が離せない。

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