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【MLB】守護神・呉昇桓と心中。カ軍指揮官の起用法変更は、プレーオフ進出へ『哲学の進化』

2016/09/04

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【MLB】カージナルス、プレーオフ進出へ守護神・呉昇桓と心中。「マシーニー監督の『哲学の進化』の一部」

今季はすでに地区優勝が絶望的なカージナルス。ワイルドカードでのプレーオフ進出のために、マシーニー監督は今季阪神から移籍した新守護神の呉昇桓を同点の場面でも積極的に起用している。

同点の場面でも積極的に投入

 昨年まで3年連続地区優勝を飾っている常勝軍団セントルイス・カージナルス。
 しかしながら、今シーズンは同地区のライバルであるカブスの圧倒的な強さの前に屈し、現在15.5ゲーム差の地区2位。地区優勝は既に絶望的であり、プレーオフに進出するにはワイルドカードを狙うしかない状況だ。

 もちろん、ワイルドカードの席も安泰とは言えない。メッツやパイレーツもラストスパートを仕掛けるタイミングを虎視眈々と狙っており、わずか2チームというワイルドカードの座を賭け、連日激しい戦いが繰り広げられている。

 そんな張り詰めた状況の中、『Stl today』のデリック・ゴールド記者は、Matheny’s use of closer Oh changes, part of ‘evolving philosophy’ (クローザーである呉昇桓の起用方法の変更は、マシーニー監督の『哲学の進化』の一部)と題した記事を掲載。カージナルスのクローザーである呉昇桓の起用について、下記のように報じている。

In the ninth inning Tuesday of a tie game Cardinals manager Mike Matheny broke from convention, veered away from past practices and brought his best reliever into the spot he felt could decide the game, save or not.
8月30日(火)の試合、同点で迎えた9回裏、カージナルス監督のマイク・マシーニーはそれまでの慣習を破り、(呉昇桓という)チーム最高のリリーフ投手を、セーブがつかない場面で投入した。

 現在、呉昇桓はカージナルスのブルペンの中で最も安定感があり、尚且つマシーニー監督から絶大な信頼を得ている投手。プレーオフ進出に向けて1試合も落とせない状況の中、マシーニー監督はたとえセーブがつかない場面でも呉を積極的に投入することを明言。古い慣習に囚われない采配を振るっている。

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