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【MLB】岩隈・田中・前田、好成績の要因は制球力の高さ。チーム先発の柱、シーズン規定投球回クリアへ

今年のMLBでプレーする日本人選手はどうしてもイチローがクローズアップされがちだが、3人の日本人投手も開幕からローテーションを守り、しっかりと成績を残してきた。

2016/08/23

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チームで最も多くのイニングを投げている3人

 ハイライトという点では、3000安打に到達したイチロー(マーリンズ)に及ばないものの、田中将大(ヤンキース)、岩隈久志(マリナーズ)、前田健太(ドジャース)の3人は、開幕からローテーションを守って投げてきた。

 いずれもシーズン規定投球回のクリアは、まず間違いないと思われる。

 過去に、3人の日本人投手が規定投球回に達したシーズンは3度あった。1999年は野茂英雄(ブリュワーズ)、吉井理人(メッツ)、伊良部秀輝(ヤンキース)、2000年は野茂(タイガース)と吉井(ロッキーズ)にマック鈴木(ロイヤルズ)、2013年は岩隈(マリナーズ)、ダルビッシュ有(レンジャーズ)、黒田博樹(ヤンキース)が揃い踏みした。

 1999年と2000年は3人とも防御率4.00以上だったが、2013年は岩隈とダルビッシュが2点台後半、黒田は3点台前半を記録した。

 今シーズンの3人は揃って3点台をキープしており、2013年の再現とはいかずとも、1999年と2000年を凌ぎそうだ。8月20日を終えた時点の防御率は、田中が3.24、前田が3.29、岩隈は3.78となっている。

 イニングについても、今シーズンの3人は防御率と同じ位置付けになるだろう。

 1999年と2000年は200イニング以上が一人もいなかったが、2013年は3人とも200イニングを突破した。今シーズンは、田中が161.0回、岩隈が157.0回、前田は136.2回を投げている。このペースなら、前田は180イニング台にとどまるが、田中と岩隈は200イニングを超える(ちなみに、昨シーズンは規定投球回以上の日本人投手が皆無だった)。

 ただ、それぞれのチームにおける働きからすれば、今シーズンの3人は2013年に勝るとも劣らない。2013年の3人中、チーム最多イニングは岩隈しかいなかった。それに対し、今シーズンは3人とも、チームで最も多くのイニングを投げている。

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