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【MLB】大一番で活躍せず――米メディア”高給取り”田中とエルズベリーに辛辣な評価

「この大舞台のための投資ではなかったのか?」大型契約を結んでいる田中将大とジャコビー・エルズベリーが大事なワイルドカードゲームで結果を残せなかったことについて、ニューヨークのメディアは辛辣な評価を下している。

2015/10/08

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大型契約に見合ったパフォーマンスを発揮できず

 ニューヨークのメディアは結果を残せなかった選手には辛辣だ。その選手たちが大金を得ているならなおさらだ。

 1試合で雌雄を決するアリーグのワイルドカードゲームは10月6日に行われ、ヤンキースはアストロズに3対0で敗れた。この大一番に、高年俸に見合う活躍を見せることができなかった田中将大とジャコビー・エルズベリー対し、地元紙『ニューヨーク・デイリー・ニューズ』は、「2人の高給取り田中とエルズベリーは、それに見合う価値でヤンキースに報いることができなかった」と評した。

 同紙は、彼ら2人の入団時の期待の高さを持ち出し、この日の失望感を強調している。

This was surely not what they all envisioned, back at the giddy press conferences or over filet mignon at the recruiting dinners, where they doubtless dreamed of long October runs and postseason glory.
これは、目がくらむような入団会見や入団交渉時の高級フィレ肉を食しながらのディナーの場、彼ら(ヤンキース)が期待していた結果ではなかった。そこでは彼らは疑いもなく、長く続く10月やポストシーズンでの栄光を夢想していたのだから。

 エルズベリーと田中とも2014年シーズン前の冬に大型契約を手にした。
 ヤンキースがこの2人にコミットした契約の合計は3億800万ドルにも及ぶ。しかし、この日エルズベリーはスタメンからは外れ、8回に代打で登場するのみだった。田中は先発投手に指名されたが、5回83球を投げるに留まった。

 エルズベリーにヤンキースが与えた7年総額1億5300万ドルの契約は、全てのビッグゲームでラインナップカードにその名を書き入れられるための投資だったはずだ。

 しかし、アストロズは左腕のダラス・カイコが先発したこのゲーム、ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は、今季打率.257、OPS.663と不振のエルズベリー(左打ち)ではなく、右打ちのクリス・ヤングをスタメンに起用した。ヤングは左腕に強くカイコには通算で20打数6安打だ。同じ左打ちでもブレット・ガードナーはスタメンで起用されている。彼は、比較的左投手にも強いからだ。しかし、ジラルディの策は実を結ばず、ヤングは、2打数0安打1四球に終わった。

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