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全米屈指のスカウトリーグで健闘したもう一つの侍ジャパン。日本人らしさとチーム力で勝ち取った準優勝

カリフォルニア州・パームスプリングスで1カ月間に渡って行われていた全米屈指のスカウトリーグとして知られるカリフォルニア・ウィンターリーグ(以後、CWL)が3月3日(日本時間4日)、閉幕した。

2019/03/04

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角谷剛

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下剋上でプレーオフを勝ち上がる

 最終日の3日にはチャンピオンシップ・ゲーム(優勝決定戦)が行われ、メンバーの殆どを日本人選手が占めるワシントン・ブルーソックスがトロント・ラッシュに3-4の僅差で敗れ、あと一歩のところで惜しくも優勝を逃した。
 
 事前にブルーソックスの決勝進出を予想したリーグ関係者は皆無に等しかっただろう。2リーグ、10チームに分かれて行われた公式リーグ戦が終わった時点でのブルーソックスの成績は5勝7敗4引き分け。勝率.417でリーグ5チーム中4位の位置にいた。
 
 ところがプレーオフが始まると、まずは最下位チームとの対戦に勝利して、準々決勝に進出し、そこでもリーグ1位通過の相手に8-3で快勝。ダブルスチールを2回成功させるなど、足を使って走者を塁に進めるスモールベースボールで着実に得点を重ねた好試合だった。
 
 試合後にダグアウト前で円陣を組むと、チーム唯一の米国人選手であるカイル・ストールが前に出て「Everybody thinks we’re the underdogs – let’s prove that we’re not」と全員に語りかけた。留学経験がある清水敬太が「皆は俺たちのことを負け犬と思っている。そうじゃないことを見せてやろう」と通訳。チーム全員が雄たけびを上げたこのシーンの動画はリーグの公式フェイスブックでも放映され、大きな注目を浴びた。
 
 続く準決勝は7-0の完封勝ち、そしてこの日の決勝戦でも序盤に先制点を挙げ2-0で試合をリードした。MLBに例えるならワイルドカード枠からのワールドシリーズ制覇、NPBに例えるならCS下位チームが日本シリーズを制覇する「下剋上」に等しい優勝を目の前にしたブルーソックスであったが、惜しくも1点差の逆転負けで涙を呑んだ。

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