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大阪桐蔭・藤原、1年前の雪辱期すU-18の舞台。「全てを変えた」木製バット対応へ大きな決断

 激闘が繰り広げられた甲子園から1週間。ともに戦った選手たちは、今度は同じ日本代表のユニホームに袖を通し、「第12回BFA U18アジア選手権」(9月3日開幕・宮崎県)の頂を目指す。中でも、春夏連覇を達成した大阪桐蔭の藤原恭大外野手は、昨年味わった悔しさを晴らすための大きな決断を下していた。

2018/08/27

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Kana Yamagishi

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理想の選手像は柳田悠岐。「自分から動かして力を生み出す」

 藤原は昨年の経験が自身のバッティング技術向上への意識につながったと、こう語っている。
 
「ワールドカップでは確かにヒットは多く打てたんですけど、逆方向にしか打てなかった。普段から左中間、右中間に強い当たりを打つということを目指してきたのに、それができなかった。これが自分の実力なのかと。このままのバッティングじゃだめだなと感じました」
 
 藤原は帰国してからはそうした葛藤と戦い、オフシーズンに入ってから打撃の改造に着手した。藤原は続ける。
 
「もう0からスタートするくらいの気持ちで、フォームを一から作り直しました。全てを変えたというくらい全く違う動きになりました。しいて言うなら、下半身の使い方が大きく変わっていると思います」
 
 藤原は、自身の描く選手像を柳田悠岐(ソフトバンク)に設定している。バットコントロールがうまく、足が速い藤原のような選手だと足を生かしたヒットメーカータイプを目指してしまいそうだが、藤原は「トリプルスリーを取るような選手」を目標に掲げ、その中で、昨年のワールドカップで現実を知ったというわけである。
 
「ワールドカップでは米国には本当に歯が立たなかった。このままでは悔しいんで、いつかはもう一度、あいつらと対戦したいという気持ちは強くなりました」
 
 この夏の選手権決勝戦に臨む前日、日の丸への想いを少しだけ聞いた。
 レフト前ヒットしか打てなかったという昨年からの成長をどう感じているのか、と。
 
「一からフォームを作り直してやってきた。相手に合わせるというより、自分から動かしていきながら、力を生み出すという風にできているので、どれだけできるようになったか楽しみですね」
 
 昨年と違ってアメリカなど世界との戦いではない。
 その分、戦いやすさもあるかもしれない一方、木製バットでのバッティング技術という部分においては、藤原がこの1年間で研鑽(けんさん)を積んできた部分だ。
 
 高校に入って2年目となる日の丸の舞台で成長した姿を見せつけることができるか。
 チームを引っ張る活躍をすることを期待するとともに、彼の技術に注目したい。

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