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注目の2年生サウスポー、九州のスピードスターなどが登場! 大会5日目の注目選手は?【夏の甲子園2025】

2025/08/09 NEW

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阪神甲子園球場

高校野球 夏の甲子園 最新情報

 第107回全国高等学校野球選手権大会が開幕し、地方大会を勝ち抜いた全49代表校が全国の頂点を目指して激突する。本日の大会5日目は4試合が予定されている。ここでは、大会5日目に出場する注目選手を紹介する。

 

高部陸(聖隷クリストファー)

 
 聖隷クリストファー(静岡)を甲子園初出場に導いたのが、2年生左腕の高部陸だ。
 
 今夏の静岡大会では、30イニングを投げてわずか3失点と抜群の安定感を見せた。与四死球も5つと、制球力の高い好投手だ。
 
 準決勝の藤枝明誠戦では、リリーフ登板で6者連続三振をマーク。決勝では夏26回の甲子園出場を誇る名門・静岡をわずか被安打4に抑え、1失点完投勝利を果たした。
 
 甲子園初戦の相手は、茨城代表の明秀日立。チーム打率.353の打線に、どのような投球を見せるか注目だ。

 

 

奥駿仁(西日本短大付)

 
 2年連続で夏の甲子園出場を果たした西日本短大付(福岡)。打線のリードオフマンを務めるのは、奥駿仁(3年)だ。
 
 昨夏の甲子園では、2年生ながらも「1番・中堅」として全3試合に出場。打率.308(13打数4安打)、2打点、2盗塁の活躍でベスト8進出に貢献した。
 
 今春の選抜でもチームはベスト8に進出し、奥は打率.333(12打数4安打)、1打点をマーク。準々決勝の横浜(神奈川)戦では剛腕・織田翔希から2安打を放った。
 
 今夏の福岡大会でも活躍し、全6試合の出場で打率.455(22打数10安打)、3打点、4盗塁を記録。九州のスピードスターが、今夏の甲子園でも塁上を駆け回る姿に期待だ。
 
 奥を擁する西日本短大付は、第1試合で弘前学院聖愛(青森)と対戦する。

 

花嶋大和(市立船橋)

 
 劇的な逆転劇で、甲子園出場を決めた市立船橋(千葉)。その中でも注目の選手が、捕手の花嶋大和(3年)だ。
 
 花嶋は、1年時からレギュラーとして活躍していた好打者。今夏の千葉大会では、全7試合の出場で打率.476(21打数10安打)、1本塁打、11打点の成績を残した。
 
 決勝では顔面に死球を受けるアクシデントに見舞われたが、延長10回に2点適時二塁打をマークするなど、気迫あふれる選手だ。
 
 その実力と気迫で、甲子園でも打線を牽引したいところだ。市立船橋は第4試合で、大分代表の明豊と対戦する。

 

 

芹川丈治(弘前学院聖愛)

 
 弘前学院聖愛(青森)の注目選手が、左腕の芹川丈治だ
 
 昨夏は長身右腕・吹田志道(現:巨人)とともにチームを押し上げ、決勝では青森山田と対戦。芹川はこの試合でリリーフ登板したが、弘前学院聖愛は3-4の逆転負けで甲子園出場を逃した。
 
 新チームとなって迎えた秋季青森大会準決勝では、再び青森山田と対戦した。しかし、芹川は8回4失点で完投するも、2-4で敗戦。今春の青森大会準決勝でも三たび青森山田との対決となったが、芹川は5回4失点で降板し、0-4でまたしても敗れた。
 
 そして迎えた今夏の青森大会準決勝で、再び青森山田と相まみえた。弘前学院聖愛は序盤から中盤にかけて得点し、芹川は9回2失点で完投。4度目の正直で、見事に因縁の相手に勝利した。
 
 決勝の八戸学院光星との試合で、芹川は6回1/3を投げて3失点で降板。それでも、弘前学院聖愛は最終回に試合をひっくり返し、6-5で勝利して夏の切符を掴んだ。
 
 粘り強いチームのエース左腕・芹川が、甲子園でどのような投球を見せるのか注目だ。

 

 
【了】



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