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大会第3日目の勝敗予想!横浜、広陵、敦賀気比などの常連校が登場【夏の甲子園2025】

2025/08/07 NEW

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阪神甲子園球場

高校野球 夏の甲子園 最新情報

 第107回全国高等学校野球選手権大会が開幕し、地方大会を勝ち抜いた全49代表校が全国の頂点を目指して激突する。本日の大会3日目は4試合が予定されている。ここではチームの戦力を分析した上で、大会3日目の勝敗予想をしていく。

 

第1試合 横浜vs敦賀気比

 
 この試合は、センバツ王者・横浜(神奈川)が勝利すると予想する。
 
 今夏の神奈川県大会準々決勝では、平塚学園を相手に0-4から逆転勝ち。準決勝の立花学園戦でも0-3から勝利を収めるなど、粘り強いチームだ。
 
 また、投手陣は剛腕の織田翔希(2年)、二刀流の活躍を見せる奥村頼人(3年)、前田一葵(3年)などの布陣を揃える。野手を見ても、主将の阿部葉太(3年)をはじめ、池田聖摩(2年)、小野舜友(2年)など強打者が多い。
 
 対する敦賀気比は(福井)も、昨秋の新チームからは県内公式戦で無敗を誇るなど、力のあるチームだ。
 
 投手陣は鶴田啓人(2年)、山本竜毅(3年)などの豊富な投手陣を揃え、県大会は継投で勝ち上がってきた。ただ、県大会では投手陣の与四死球がやや多く、不安要素は残る。
 
 それでも、チーム打率.397と打力は高く、主将の岡部飛雄馬(3年)は走攻守でバランスの取れた好打者だ。捕手の小林拓斗(3年)も長打力のある打者だ。
 
 両チームとも、新チーム結成後は県内で無双してきた。今回は県大会の地域レベル、地力の差を考慮して横浜と予想したが、注目の一戦だ。

 

 

第2試合 高知中央vs綾羽

 
 この試合は、高知中央(高知)の勝利を予想する。
 
 高知中央の注目は、今夏の高知大会決勝で151キロをマークした堅田徠可(2年)だ。決勝では、今春の選抜甲子園に出場した明徳義塾を相手に2失点完投勝利を収め、一気に注目度を高めた。県大会で背番号「1」を背負った松浦伸広(2年)は制球力が高く、高知中央を決勝まで導いた投手だ。
 
 打撃陣は高山大和(3年)、中村元(2年)が、県大会では好調を維持した。チーム打率は.315と決して高くはないが、接戦の勝ち抜く強さがある。
 
 対する甲子園初出場の綾羽(滋賀)は、チーム打率.367と打力が光るチームだ。今夏の滋賀大会準決勝では、県内屈指の強豪・近江に8-6で打ち勝った。
 
 一方、投手陣は左腕の藤田陸空(3年)、右腕の安井悠人(3年)など複数投手陣を揃えるが、安定感があるとは言い難い。いずれの投手も与四死球がやや多く、被安打も多く浴びている。
 
 打力の高い綾羽だが、高知中央の投手力が上回ると予想する。

 

第3試合 津田学園vs叡明

 
 予想するには難しい一戦だが、津田学園(三重)の勝利を予想する。
 
 津田学園は注目の左腕・桑山晄太朗(3年)の安定感が光る。今夏の三重大会では投球回以上の奪三振を奪い、準決勝の菰野戦では1失点完投、津商との決勝では完封勝利を収めた。
 
 チーム打率は.297と高くはないが、投手戦でこそ強さを発揮しそうなチームだ。
 
 一方、甲子園初出場の叡明(埼玉)はチーム打率.346を記録している。投手陣も増渕隼人(3年)、田口遼平(3年)の2枚看板を揃える。
 
 ただ、今夏の埼玉大会で強豪と対戦した際に打ち崩してきたのは、ほとんどが右投手。桑山が左腕である点と、彼の安定感を踏まえると、津田学園が有利と考える。

 

 

第4試合 旭川志峯vs広陵

 
 この試合は、広陵(広島)の勝利を予想する。
 
 広陵はエース・堀田昂佑(3年)が抜群の安定感を誇り、今夏の広島大会では31イニングを投げて失点はわずか3。制球力も高く、打ち崩すことは容易ではなさそうだ。
 
 チーム打率は.313だが、昨夏の甲子園を経験した白髪零士(3年)、曽根丈一郎(2年)といった好打者が揃う。機動力を使った攻撃も持ち味だ。
 
 対する旭川志峯(北北海道)のチーム打率は、広陵を上回る.358。北北海道大会の準決勝・決勝は1点差ゲームを制し、接戦の強さも持ち合わせている。
 
 投手陣はエース右腕の河合悠希(3年)が中心。北北海道大会ではやや与四死球が多かったが、決勝の白樺学園戦では184球完投勝利を収めるなど、スタミナ十分だ。
 
 ただ、近年の北北海道勢は夏の甲子園で苦戦しており、2000年以降は3回しか初戦突破を果たせていない。投手陣の安定感、地域レベルの差を考えると、広陵に分がありそうだ。

 

 
【了】



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