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代表49校決定!未来富山・聖隷クリストファーなど“甲子園初出場組”5校を紹介【夏の高校野球2025】

2025/07/30 NEW

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【写真:Getty Images】



高校野球 最新情報

 第107回全国高等学校野球選手権の49代表校が、29日に出揃った。甲子園常連校が名を連ねる中、今年は5校が甲子園初出場を勝ち取るなど、第107回夏の甲子園を彩るフレッシュな顔ぶれも揃う。過去には”初出場初優勝”という偉業を成した高校もあるだけに、甲子園で新たな風を吹かしたいところだ。

 

未来富山

・読み方:みらいとやま
・種別:通信制高校
・所在地:富山県魚津市
・監督:角鴻太郎
・主な戦績(直近2年抜粋)
– 2025年富山県高校野球春季大会:3回戦
– 2024年全国高校野球選手権富山大会:ベスト4
 
 まず注目したいのは、注目の左腕・江藤蓮を擁する未来富山(富山)だ。創部8年目にして、甲子園への切符を掴みとった。富山県勢は2021年から4年連続で初戦敗退となっているが、甲子園で新たな風を吹き込み、県勢初の優勝を勝ち取れるか。

 

 

綾羽

・読み方:あやは
・種別:私立高校
・所在地:滋賀県草津市
・監督:千代純平
・主な戦績(直近2年抜粋)
– 2025年滋賀県高校野球春季大会:3位
– 2024年滋賀県高校野球秋季大会:ベスト4
– 2024年全国高校野球選手権滋賀大会:準優勝
 
 県勢初の甲子園制覇という意味では、綾羽(滋賀)にも注目したい。綾羽は、県内では常に上位進出する強豪だ。2008年、2018年、2024年夏の滋賀大会ではいずれも決勝で敗れるなど、常に安定した戦いを見せている。
 
 また、近年の滋賀県勢は甲子園での活躍が目覚ましく、2021年、2022年は近江が2年連続でベスト4進出。昨夏の甲子園では滋賀学園がベスト8入りを果たした。今夏の綾羽は準決勝で近江、決勝で滋賀学園を撃破して甲子園への切符を獲得。エース左腕・藤田陸空を中心に、強力打線も武器にして滋賀県初の甲子園優勝を狙いたい。

 

 

豊橋中央

・読み方:とよはしちゅうおう
・種別:私立高校
・所在地:愛知県豊橋市
・監督:萩本将光
・主な戦績(直近2年抜粋)
– 2025年愛知県高校野球春季大会:2回戦
– 2024年全国高校野球選手権愛知大会:ベスト8
– 2023年愛知県高校野球秋季大会:3位
 
 強豪集う愛知を制した豊橋中央も、県内では常に上位に名を連ねる強豪だ。しかし、東邦、中京大中京、享栄、愛工大名電などの甲子園経験校が集う中、甲子園への切符は手が届きそうで届かなかった。昨年は好投手・内山京介(西濃運輸)を擁していたが、夏は準々決勝で杜若に敗れた。
 
 迎えた今年の夏。順当に勝ち上がると、決勝の東邦戦では9回に同点とされながらも、見事に延長タイブレークの末に勝利した。ノーシードで愛知を制した実力で、甲子園でも躍動できるか。

 

 

聖隷クリストファー

・読み方:せいれいくりすとふぁー
・種別:私立高校
・所在地:静岡県浜松市
・監督:上村敏正
・主な戦績(直近2年抜粋)
– 2025年静岡県高校野球春季大会:優勝
– 2024年秋季東海大会:ベスト8
– 2024年全国高校野球選手権静岡大会:準優勝
 
 静岡代表の聖隷クリストファーは、2020年の夏の静岡大会を制しながらも、新型コロナウイルスの影響で聖地の土を踏むことができなかった高校だ。
 
 それでも、今夏の決勝では静岡を3-1で破り、悲願の甲子園出場を決めた。エース左腕・高部陸を中心に、ついに掴んだ夢舞台で堂々のプレーを見せてほしい。

叡明

・読み方:えいめい
・種別:私立高校
・所在地:埼玉県越谷市
・監督:中村要
・主な戦績(直近2年抜粋)
– 2025年埼玉県高校野球春季大会:準優勝
– 2024年埼玉県高校野球秋季大会:3回戦
– 2024年全国高校野球選手権埼玉大会:5回戦

 
 甲子園常連校が集う埼玉大会を制したのが、叡明だ。今夏の埼玉大会では強力打線を見せ、準決勝の山村学園戦では12-8で打ち勝った。決勝の昌平戦では中盤に勝ち越されながらも、6回に3点を挙げるなどして5-2で勝利。春夏通じて初の甲子園出場を果たした。
 
 埼玉県勢は2019年以降、甲子園で2勝を挙げられていない。激戦区を制した自信を胸に、埼玉代表として甲子園でも躍進を遂げたい。

 

 
【了】



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