コラム
2025/07/10
メジャーリーグ 最新情報 7月31日(日本時間8月1日)にトレード期限を迎える今季のメジャーリーグ。毎年この時期になると各球団の動きが活発となるが、今シーズンも大物選手が絡む大型トレードが生まれるだろうか。そこで今回は、両リーグのトレードデッドラインの状況について纏めた。(文:Eli) トレードデッドラインの分類 MLBのトレードデッドラインが近づく中、各球団の動き方は大きく4つに分類される。①「売り手」、②「マイルドな売り手」、③「マイルドな買い手」、④「買い手」だ。 まず①の「売り手」は、今季のプレーオフ進出が絶望的な球団。保有する価値の高い選手を積極的に ... 続きを見る
2025/07/09
【動画】大ジャンプ!岡林勇希のスーパープレーがこちら DAZN Japan BASEBALLの公式Xより 信じられないほど翔んだ 流石の守備範囲を見せつける岡林勇希が大ジャンプの好プレー#オレをみろ 「DAZN BASEBALL」 月々2,300円 (年間プラン・月々払い) 年間契約の初月無料 登録はこちら⏬https://t.co/xuxqErhJa9 ⚾プロ野球 (2025/6/3)... 続きを見る
2025/07/05
【動画】5年連続の大台!大谷翔平の30号ホームランがこれだ! 『MLB』の公式YouTubeより 【関連記事】 ドジャース、高額年俸ランキング2025 【打者部門】大谷翔平は何位? ナリーグ打撃成績ランキング 「大谷との会談は時間の無駄だった」。ドジャース左腕が不快感を表明。早くも出てきた辛口報道 【了】... 続きを見る
2025/07/01
メジャーリーグ 最新情報 昨オフには佐々木朗希、菅野智之など新たな日本人選手がメジャーリーグに挑戦するなど、メジャー移籍が活発になった日本プロ野球。今オフも日本人選手が海を渡ると想定されるが、現時点での評価はどうだろうか。そこで今回は、将来メジャーリーガーとなり得るNPBの一流選手をピックアップした。(文:Eli)(※今季成績は6月30日時点のもの) 才木浩人 まずは阪神タイガースの右腕・才木浩人。3月16日に行われたロサンゼルス・ドジャースとのプレオープンゲームでは、MLB屈指の強打線を相手に5回無失点・7奪三振・16空振りの快投を見せ、大きな注目を集めた。 シーズン通算 ... 続きを見る
2025/06/26
【動画】今井達也、今季初完封の瞬間がこちら! DAZN Japan BASEBALLの公式Xより これが“エースの矜持” 最後は3者連続三振締め!今井達也 自己最多「17」奪三振で今季初完封#オレをみろ 「DAZN BASEBALL」月々2,300円 (年間プラン・月々払い)年間契約の初月無料 登録はこちら⏬https://t.co/xuxqErigZH ⚾プロ野球(2025/6/17)... 続きを見る
2025/06/26
メジャーリーグ 最新情報 セ・リーグでは阪神タイガース、ア・リーグ中地区ではデトロイト・タイガースがそれぞれ首位を走っている。ただ、過去を振り返ると、両チームにはとあるジンクスが……。果たして90年近く続いているジンクスは、今年こそ終わりを迎えるのだろうか。(文・八木遊) メジャーリーグはまもなくレギュラーシーズンの折り返し地点。今週から来週前半にかけて全チームがちょうど半分の81試合目を迎える。 30球団の中で50勝一番乗りを果たしたのは、ア・リーグ中地区に所属するデトロイト・タイガースだ。日本時間25日のオークランド・アスレチックス戦を11-4で快勝。今季 ... 続きを見る
2025/06/25
【動画】松山晋也、バズーカのようなストレートがこれだ! DAZN Japan BASEBALLの公式Xより 威風堂々 バズーカのような重み剛腕・松山晋也のストレート ⚾プロ野球(2025/4/30)... 続きを見る
2025/06/20
メジャーリーグ 最新情報 6月18日(日本時間19日)のパドレス戦で勝負を決める代打本塁打を放ったロサンゼルス・ドジャースのウィル・スミス。攻守で欠かせない存在になっているが、現代のメジャーリーグにおいて捕手にかかる負担は決して少なくない。その中で好成績を収めるのは簡単ではないだろう。今回は、メジャーで変化する捕手の起用法に着目した。(文:Eli) 両リーグのスター捕手 2024年シーズン、ALとNLで1人ずつ大活躍中のキャッチャーが存在する。 ア・リーグで最も注目されているのは、シアトル・マリナーズのカル・ローリーだ。6月18日時点で71試合に出場し、wRC ... 続きを見る
2025/06/20
【動画】思わず声が……大谷翔平への死球シーンがこちら 『ABEMA MLB』の公式Xより [速報]#大谷翔平 死球に悶絶 /2球目のストレートがそのまま右足に直撃…監督は激昂し、審判も集まり協議\... 続きを見る
2025/06/16
プロ野球 最新情報 移籍2年目の埼玉西武ライオンズ・甲斐野央がセットアッパーとして躍動している。6月15日には、15試合連続ホールドポイントの球団新記録を達成。度重なる怪我や移籍を乗り越え、新天地で輝きを取り戻した右腕。現在、オールスターファン投票1位になっているその人気の秘密と、快投を続ける現在の姿に迫る。(文・羽中田) 6月15日(日)、8回表のマウンドに上がると、先頭打者に四球を与えピンチを招いたが、落ち着いて後続を断ち切った。これで16試合連続無失点という快投。さらに、15試合連続ホールドポイントもマークし、球団新記録を達成した。 前日の ... 続きを見る
2025/06/13
メジャーリーグ 最新情報 昨季ワールドシリーズを制覇し、今季はリーグ独走と予想する声も多かったロサンゼルス・ドジャース。しかし、昨季に引き続き故障者が続出し、現時点でナショナル・リーグ西地区首位には立っているものの、「独走状態」とは言えない状況だ。そこで今回は、西地区の現状戦力、今後の展望を分析した。(文:Eli) ロサンゼルス・ドジャース ワールドシリーズ優勝を最優先事項に置き構築されたロサンゼルス・ドジャースのロースター。レギュラーシーズン中はある程度の故障離脱を容認し、プレーオフでの投手出力を主眼に置いた構成となっている。 ここまではある意味”計画通り” ... 続きを見る
2025/06/13
プロ野球 最新情報 3連敗から5連勝とV字回復した中日ドラゴンズ。その原動力が、福岡ソフトバンクホークスを戦力外となり、「一度死んだ身」と語った上林誠知だ。新天地で復活を果たし、勝負強い打撃と常勝軍団で培った「勝ち方」で、今や竜に欠かせない存在となった。今回は、岡林との「Wバヤシコンビ」で躍動する男の復活に迫る。(文・チャッピー加藤) 3連敗から5連勝―――今季のドラゴンズは、崖っぷちに追い込まれるとなぜか強い。ドラゴンズの交流戦成績は芳しくなく、過去10シーズンで勝ち越したのは2021年だけ。しかも、ここ3年間は11位・9位・11位と下位に沈んでいる。今季もソフトバンクに敵 ... 続きを見る
2025/06/10
メジャーリーグ 最新情報 5月下旬に右肘手術後初めてのライブBPを行うなど、復帰への道のりを着実に歩んでいるロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平。ロサンゼルス・エンゼルス時代はエースとしてチームを牽引した大谷だが、ドジャースでの役割、投球スタイルはどう変化するだろうか。今回は、ドジャースとしての投手・大谷翔平についてフォーカスした。(文:Eli) エンゼルス時代の投手・大谷翔平 2018年にMLBデビューを果たした大谷は、フォーシームを軸にスイーパー、スプリットを変化球としてバランスよく使う投球スタイルだった。 2021、2022年ごろにMLBでスイーパーブーム ... 続きを見る
2025/06/09
大谷翔平 最新情報 ロサンゼルス・ドジャースは8日(日本時間9日)、セントルイス・カージナルス戦に快勝し、同試合で大谷翔平も二塁打を放って5試合連続安打を記録した。しかし、今月の大谷は長打が少なく、打球角度の低下やゴロの割合も増加傾向にある。得意の6月だが、打撃不振が懸念されており、今後の打撃内容が注目されている。(文・八木遊) 大谷が得意な6月に入ったが… 現地8日(日本時間9日)、セントルイス・カージナルスとの3連戦最終戦でようやくロサンゼルス・ドジャースの打線が火を噴いた。 前日までの2試合は合計19安打を放つも、わずか1得点に抑え込まれて ... 続きを見る
2025/06/04
プロ野球 最新情報 「あ、ナガシマさんだ!」小学1年生のあの日から、長嶋茂雄は野球の喜びを教えてくれた。名古屋の少年がドラゴンズファンとして体験した、ONとの激闘、ミスター引退の衝撃、そして巨人との数々のドラマ。歓喜と悔しさを乗り越え、野球と共に歩んだ半世紀。今、心からの感謝を込めて、稀代のスーパースターを追悼する。(文・チャッピー加藤) 小学1年生の頃初めてみた「動く長嶋茂雄」 「あ、ナガシマさんだ!」―――1973年、中日球場(現:ナゴヤ球場)で行われた中日ドラゴンズ―読売ジャイアンツ戦。一塁側の内野席に連れて行ってもらった小学1年生の私は「動く長嶋茂雄」を初めて観た。『 ... 続きを見る
2025/05/30
メジャーリーグ 最新情報 開幕前は新人王筆頭候補ともされていたロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希。メジャー初勝利を記録したものの、現在は故障者リスト入りとなっている。新人王に向けての道のりは険しくなってきているが、決して可能性が失われた訳ではない。そこで今回は、メジャーリーグの両リーグにおける新人王争いについてフォーカスしたい。(文:Eli) ここまでの新人王争いは混迷を極めている。米スポーツギャンブル事業大手『Bet MGM』におけるシーズン前新人王オッズで名前が出ていた選手は軒並み失速し、レースから脱落している。 チーム事情からそもそも出場機会を得られて ... 続きを見る
2025/05/23
ドジャースが迎える“重要な課題”は… 最後に両リーグの隠れサイ・ヤング候補を挙げる。ナショナル・リーグはアトランタ・ブレーブスのスペンサー・シュワレンバックだ。シュワレンバックはフラットなフォーシームを含む4球種を操り、優れた制球力も備えている。 今季は61.1回で防御率3.52とまずまずだが、昨季123.2回、防御率3.35、今季序盤に16イニング連続無失点を記録するなどブレイクの兆しを見せている。 アメリカン・リーグからはテキサス・レンジャースのジェイコブ・デグロムを挙げたい。2度目のトミージョン手術から復帰したデグロムは、防御率2.29、x ... 続きを見る
2025/05/22
「再び生で観るハメに……」的中した”嫌な予感” ドラゴンズの先発は、前回このコラムで取り上げた「松葉課長」こと松葉貴大。ここまで4勝を挙げ、私の中では部長を飛び越え「松葉専務」に昇格である。一方、巨人は今季未勝利の堀田賢慎が先発。実績・安定感は松葉のほうが数段上で、ならば余計に勝たねばならぬ。試合は2回、ドラゴンズが木下拓哉のタイムリーで先制。だがその裏、松葉も併殺の間に得点を許し、1-1のまま中盤に突入した。 試合が動いたのは5回。ドラゴンズはこの回先頭の7番・山本泰寛がバットを振り抜くと、打球はグングン伸び、竜党で埋まったレフトスタンドに突き刺さった。沸き上 ... 続きを見る
2025/05/22
先輩の背中を追い、”西口チルドレン”が切り開く未来 近江高から鳴り物入りで入団し、ブルペンに欠かせない存在となった山田。それに対し、育成契約から這い上がって大きな飛躍を遂げた滝澤。2人は異なる道のりを歩んできたが、同じチームの核となる選手たちを手本に、成長の指針を明確にしていることは共通している。 山田はクローザー・平良海馬を、滝澤は7年連続でゴールデングラブ賞を受賞している源田を目標としている。「憧れの存在が目の前にいる」という環境は、彼らにとってこの上ない刺激となっている。 近年では、メジャーリーガーの菊 ... 続きを見る
2025/05/16
ドジャースが迎える“重要な課題”は… 長期的視点に立つとドジャースは過渡期を迎えている。野手のコアに衰えは見えないが、ベンチにはクリス・テイラー、オースティン・バーンズ、ミゲル・ロハスと限界を迎えている選手がいる。これに前述の不振に陥ったコンフォートを加えた3人は早ければシーズン中にも処遇を考えるべき選手だ。 ポジション的にはUTL、キャッチャー、両翼外野、内野と言うことになる。入れ替えるのはトレード補強かマイナー選手となるが、今回はドジャースのファームシステムに注目したい。 真っ先に浮かぶのは米公式サイト『mlb.com』ドジャース傘下1位C/ ... 続きを見る
2025/05/14
プロ野球 最新情報 埼玉西武ライオンズは昨日、敵地・京セラドーム大阪で福岡ソフトバンクホークスと対戦し、1対6で敗れて連勝は4でストップした。相手投手陣を打ち崩せない苦しい展開となったが、その中で見せ場を作ったのがベテラン・中村剛也だった。「おかわりくん」の愛称で親しまれてきた主砲が今、大きな記録に向けて歩みを進めている。(文・羽中田) パ・リーグがいつでもどこでも見放題! 過去の名勝負からファン感謝イベントも視聴可能なパ・リーグTVに加入[PR] 今月11日のロッテ戦で10得点を奪い、4連勝と勢いに乗っていた西武だが、昨日の試合はホームベースが遠い展開となった ... 続きを見る
2025/05/12
プロ野球 最新情報 埼玉西武ライオンズは昨日、本拠地のベルーナドームで千葉ロッテマリーンズに10-0で圧勝し、同一カード3連続零封勝利を収めた。そんな3連戦のうち、2試合でスタメンマスクを被ったのが、捕手の古賀悠斗だ。一昨日、昨日と2試合連続で複数打点を記録するなど、この3連戦で古賀は確かな成長の一端を示していた。(文・羽中田) パ・リーグがいつでもどこでも見放題! 過去の名勝負からファン感謝イベントも視聴可能なパ・リーグTVに加入[PR] 西武が本拠地・ベルーナドームで行われたロッテとの第7回戦に勝利し、チームは今季最多となる貯金「4」となった。勢いを感じさせ ... 続きを見る
2025/05/09
「すみませんでした、課長」松葉が見せた想像を超えるピッチング オリックス時代からずっと先発メインで投げ続けている松葉。ドラゴンズでも、登板試合は1試合を除いてすべて先発だ。そんな松葉に移籍後つけられたニックネームが「松葉課長」。空調の効いたバンテリンドームで5回まで投げてお役御免、というケースが多く、それが定時に退社するサラリーマン課長を連想させたからだ。6回、7回まで投げたりすると「おっ、松葉課長、きょうは残業だがや」(笑)。松葉本人はかつてこのあだ名について「自分のことで盛り上がってもらえてありがたい」「7回まで投げるだけで褒めてもらえてラッキー」なんて語っていたが、本心は ... 続きを見る
2025/05/08
“今年も“故障者続出で… 今季も例によって故障者が多発している。シーズン当初40人枠には先発投手が13人登録されていたが、うちギャビン・ストーン、エメット・シーアン、リバー・ライアン、クレイトン・カーショーの4人はシーズン前の怪我と手術により離脱。 開幕前にはトニー・ゴンソリンが背中の張り、シーズン開幕後にはブレイク・スネル(肩炎症)とタイラー・グラスノー(肩炎症)という2人のエース候補が立て続けに離脱してしまった。 それでも、ゴンソリンは4/30のマイアミ・マーリンズ戦で復帰し6回3失点9奪三振、カーショーは60日故障者リストの制限が空ける5月中旬を目指して ... 続きを見る
2025/05/08
復活の兆しが見えた“4回表の場面” 西武先発・髙橋光成は投球が大雑把にも見えた。それでも、悪いなりに5回1失点と試合は作った。連敗中の髙橋なら、4回表の場面で山川穂高をダブルプレーには打ち取れていない。運も味方していると感じた。 5回表は2死一、二塁のピンチを招くも、今日ホームランを放っている栗原をファーストゴロに仕留めた。結果的には抑えたが、0ボール2ストライクから勝負を急いだことは再考すべき点だろう。
6回表からは羽田慎之介、甲斐野央、トレイ・ウィンゲンター、山田陽翔が1イニングずつ登板し、4投手ともに無失点リリーフを演じた。た ... 続きを見る
2025/05/01
MLB投手を入れることのデメリット 前回大会では、MLB球団が投手をWBCに派遣する際に、強力な登板制限を設けた。これはWBCがスプリングトレーニングの時期と完全に重なるためであり、WBCの登板がそのままレギュラーシーズンに向けた調整の一環となるからだ。 この登板制限には、先発投手の球数制限、リリーフ投手の連投禁止、一度ブルペンで肩を作ったら必ず登板し、追加のウォームアップは禁止――といった内容が含まれている。 2023年のグループステージにおいて、アメリカ代表はこの制限に大きく苦しめられた。3月13日と14日にメキシコ、カナダとの連戦が予定され ... 続きを見る
2025/04/23
スライダー フォーシーム/スプリットのコンボ、大きく落ちるスローカーブなど武器を持っている山本だが、もう一つ武器を持っている。それがスライダーだ。 山本のスライダーは平均85-86、最速89マイル(約143キロ)と平均より速い上に平均より落ち、曲がる。昨季は48球を投げ平均以上の空振りを奪えている。またプレーオフではタティス、アロンゾ、ジャッジと名立たるスーパースターから三振を奪った球だ。 山本はスライダーが腕に負担をかけることを理由に投げることを好まないようである。今年の使用割合も1.4%で1試合に1球投げる程度に抑えられている。 理由が理由 ... 続きを見る
2025/04/16
フォーシームの衰退 この「球種の数を増やす」という流れは、裏を返せば使用割合が減る球種が存在することを意味する。そのあおりを最も受けそうなのがフォーシームだ。長年フォーシームは投球の「基本のキ」として扱われ、リーグ全体の投球割合でも過去15年は3割台を保ってきた。 しかし近年は、「悪いフォーシームをわざわざ投げる必要はない」との考えがリーグ全体で定着しつつあり、2024年は投球トラッキングが始まった2008年以降最小のフォーシーム割合31.8%を記録した。今年は4/9時点で32.7%と若干持ち直しているが、依然として低い水準に抑えられている。 こ ... 続きを見る
2025/04/03
大きな可能性を秘めていそうなスライダー 佐々木のスライダーはジャイロスライダーとスイーパーの中間のような球だ。 フォーシーム/スプリットコンボだけでは特に右打者に苦労する可能性が高いため、その点においてスライダーは佐々木のキャリアをより進めるうえで重要になりそうなのだが、オープン戦を含めて20球程度しかスライダーを投げていないため、どのタイプを目指しているのかがイマイチわからない。 今のところシンカーを持たない佐々木には曲がりより球速と縦変化を意識したジャイロスライダーが合う可能性が高い。球速を今の85マイル(137キロ)から87-88マイル(1 ... 続きを見る
2025/03/30
SP ランドン・ナック ランドン・ナックは故障者が続出した昨季のドジャース先発投手陣を支えた先発投手だ。今季はマイナースタートで先発デプスの一人としての役割を期待されている。 そんなナックは昨シーズンを12先発で69回防御率3.65という微妙な結果に終わったが、リーグトップともいえる層の厚さを誇るドジャースの先発ローテ入りとその先の活躍を目指して、オフシーズンにチェンジアップの改良に取り組んだ。 昨季のチェンジアップは平均的な84.2マイル(約135キロ)の球速からフォーシームとの違いがほとんどない軌道で飛ぶ球だった。被打率は.182と低かったが ... 続きを見る
2025/03/28
「周辺住民との約束で…」限られた時間と環境 「なかなか目標通りに始められないですね。グラウンド周辺の住民との約束で、練習ができるのが午後7時まで。11月以降になれば、4時半をすぎればもう暗くなってきますからね」 照明はあるものの、明るさがまったく足りない。練習中に「ボールが見えません」と声があがるたびに、選手たちへ「心で見ろ」と笑い飛ばしてきたと辻川監督が言う。 「最後は訳のわからない会話になっていましたけど、新聞記者の方に外野の選手たちが『ボールが見えないなかでノックを受けるときには、スイングや打球の音を聞いて判断する。そういう練習に ... 続きを見る
2025/03/26
僕のなかで大きなマインドチェンジがありました 2024シーズンは、開幕からクローザーを任され、最後は日本シリーズで胴上げ投手になるなど、ありがたいことに務めをまっとうすることができました。 春先、クローザーを言い渡され、自分としては最後までやり抜くことができれば、これは自分の人生にとって大きな財産になると思っていました。 このシーズン、僕のなかで大きなマインドチェンジがありました。 それはSNSでポストした「勝ちゃえんよ」という言葉に集約されています。 以前の僕は『完璧主義』の側面がありました。 しかし、キャリア ... 続きを見る
2025/03/22
指導者の「最上位目的」を考える スポーツ指導の現場は、叱る行為が多用されやすい環境が整っていることも理解しておいたほうがいいでしょう。 「権力格差」(指導者と選手)が明確なうえに、「密室性」が高い。外部の目が入りにくく、指導者の言葉が強く通りやすい環境であるのです。 裏を返せば、叱る指導を手放すカギは、「権力格差」と「密室性」を意図的に緩めることです。選手が練習メニューを決めるなど、自己決定の場面を増やしていく。自己決定できる喜びや学びは、大人が思っている以上に大きなものがあります。 指導者としての「最上位目的」を明確にすることも、 ... 続きを見る
2025/03/21
表情を変えることで、自分でも心のスイッチが切り替わるのを感じます よく〝心が身体を動かす〞と言いますが、その逆もしかりで〝身体が心を動かす〞こともあります。 僕は微笑みのクローザーと称されることがあります。たしかに僕はマウンドでよく微笑んでいます。 これは相手バッターに気持ちを悟られるのを防ぐためでもあり、仲間に安心感を与えるためでもあります。 さらに言えば、緊張してしまうと自分のパフォーマンスを発揮できないので、自分自身をリラックスさせるために楽しそうな表情をしているのです。 シーズン中、めちゃくちゃ調子の悪い日もあります。 ... 続きを見る
2025/03/18
大谷翔平 長期離脱からの復帰が注目される投手の中で、最も重要な存在と言えば大谷翔平だろう。2度目の肘手術の影響で、以前のようにフル稼働で圧倒的な成績を残すのは難しいかもしれないが、メジャーリーグの先発投手としてまずまずの結果を期待できるはずだ。 二刀流の「打」の側面では、50本塁打、50盗塁やOPS1.000超えといった華々しい数字が目立つ。しかし、投手としての「投」の能力も一線級だったことを忘れてはならない。 ロサンゼルス・エンゼルスで完全な二刀流として活躍を始めた2021年には130イニングを投げて防御率3.18と安定した成績を記録。 &nb ... 続きを見る
2025/03/18
上手くなっていく選手と、そうではない選手では一体何が違うのか? 僕が野球はもちろん、物事に取り組む際に大切にしていることは〝継続する強い意志〞です。それに気づかされたのは小中学生の頃でした。 当時、日本やアメリカの球界で活躍していたイチローさんの著書を読んで、世界屈指のバッターは〝ルーティン〞を大事にしていることを知りました。 とにかくイチローさんは毎日練習で決まった数を素振りし、変わることのない同じトレーニングをして、決まったルーティンで打席に入るのです。 自分のカタチを崩さずコツコツと我慢強く続けることが、成長するためには必要 ... 続きを見る
2025/03/14
ドジャース投手陣のロースター予想 投手陣は契約上の縛りは野手ほど厳しくない。ただ、佐々木やベシアはマイナー降格が可能だが、過去の実績や期待度を踏まえればマイナースタートとならない可能性が高く、枠はそれほど残っていない。 先発ローテはスネル、山本、グラスナウ、佐々木、メイ。ブルペンはスコット、トライネン、イエーツ、バンダ、ベシア、カスパリウスがほぼ確定で、残りはブルペンの2枠を残すのみとなっている。 【次ページ】ロースター入りの当落線上となる投手は…?... 続きを見る
2025/03/07
今後も二刀流を継続するためには…? 大谷が今後も長く二刀流を続けていくには何が必要だろうか。 現在の大谷は並外れた身体能力を活かした圧倒的なパフォーマンスを見せている。打撃では最大、平均打球初速は常にリーグトップクラスでホームランを量産する一方で、投球では100マイル(約160キロ)に達する速球と大きく曲がるスイーパーを武器に奪三振を軸とする投球スタイルをとってきた。 しかし、投打両方においてこのスタイルが今後5年以上維持できるとは考えにくい。例えば、打球初速の権化として有名なジャンカルロ・スタントンは、35歳となった今でも120マイル(約193 ... 続きを見る
2025/03/03
Prospect Promotion Incentiveと佐々木朗希のイニング管理 2022年に結ばれた選手会-MLB労使協定により、トッププロスペクトとされる選手がシーズンで活躍するとドラフト指名権が追加でもらえる制度、『Prospect Promotion Incentive』が導入された。 対象となる選手は『ESPN』、『MLB Pipeline』、『Baseball America』の少なくとも2つでトップ100に入る必要がある。指名権は30球団の1位指名が終わったあとの位置が付与され、昨季のドラフトではダイヤモンドバックスが31位指名、オリオールズが32位指名を受け ... 続きを見る
2025/02/21
ドジャース先発陣の成績予測 もはや”故障しなければ”という文言が全員に当てはまるようになってしまったドジャース先発陣だが、故障は予測できないのでここでは横に置いておく。 成績予測上はサイ・ヤング賞に値する投手はいない。これは6人ローテ採用によりイニング数が他投手より減少するというのもあるだろう。 一方で全体としては非常に強力で、先発投手にfWAR3.0以上が3人(スネル、山本、グラスノー)いるのはドジャースの他にはフィラデルフィア・フィリーズ(フィリーズ、ノラ、サンチェス)だけである。 また、TJ手術により1年以上ブランクがある投 ... 続きを見る
2025/02/14
球種ミックスの多様性 特に先発投手にとっては、1試合で約3回同じ打者と対戦する必要があるため、自分の球種ミックスに多様性を持たせることも重要となる。 今オフFAとなった先発投手の中で全く違う道をたどった投手としてマックス・フリードとジャック・フラハティ―がいる。 31歳のフリードはニューヨーク・ヤンキースと8年2億1800万ドルという大型契約を勝ち取った。 一方で、29歳と2歳も若いフラハティ―は2024年に結果を残し、1億ドル超の大型契約を狙って2月まで待ったが、結果的にはデトロイト・タイガースとのオプトアウト付き2年3500万 ... 続きを見る
2025/02/08
アトランタ・ブレーブス 長年NL東地区の盟主であり続けたアトランタ・ブレーブス。2024年はライバルのフィリーズに敗れ、プレーオフでもWCSでの敗退となってしまった。 今オフはプロファーの獲得以外はほぼ動きがないが、近年ブレーブスを支える格安で囲い込んだ若手のコアは健在だ。 野手では特に2023年に54本塁打を放ったオルソン、2021~2023年で毎年MVP投票7位以内に入ったライリーの復活は不可欠だろう。 投手ではサイ・ヤング賞投手のクリス・セールが故障体質に戻らず活躍を続けることに加え、デビュー2年目のシュワレンバック、リリーフからの転向に ... 続きを見る
2025/02/04
捕手:正捕手は不動、プロスペクトの台頭も期待…? 2025年も正捕手は不動のウィル・スミスが務め、バックアップを35歳ベテランのオースティン・バーンズ、40人枠上の第3捕手を2024年デビューのハンター・フェドゥーシャが担う。 興味深いのがドジャース傘下1位、全体39位のトッププロスペクトであるドルトン・ラッシングの扱いだ。GMブランドン・ゴームスによればラッシングの2025年はキャッチャーと外野手で分割し、ラッシングの攻撃力を活用する方針だという。 既にマイナー3Aで外野手として27試合出場、243.1イニングをこなしており、必要となればメジャーでの外野手起 ... 続きを見る
2025/01/25
ジャクソン・フェリス(左先発投手 20歳 2A, BPランク: 全体52位,傘下3位) 前述のホープと同様にマイケル・ブッシュのトレードでやって来たジャクソン・フェリス。今季は最高マイナー1Aと2Aでプレーし126.2回、防御率3.20、K%27.4を記録した。 レベル別では2AにおいてK%が下がっており少し壁に当たった感じがある。それでもBPのランキングでは全体52位の評価を受けており、潜在能力は高そうだ。 フェリスは左から平均93マイル(約149キロ)、最速97マイル(約156キロ)のフォーシームに加え、落ちるカーブ、スイーパー、チェンジアップをなげる。 ... 続きを見る
2025/01/20
“制球力”を測るのは難しい…? 投手の軸となるのはStuff(球威)とCommand(制球)である。Stuffの分析は大きく進んでいる一方で、Commandの分析は発展が遅い。 数字上ではBB%やゾーン%などで間接的に測ることはできる。しかしCommandを「意図した場所に投げる能力」と定義するなら、毎回投手が投げる際に意図した場所をいちいち尋ねることができない以上、真のCommandを測ることはできない。 前述した『Driveline Baseball』による『Command+』のデータ収集は専門の人員による手動計測で行われている。計測員が投手 ... 続きを見る
2025/01/12
過保護なマイナーリーグ マイナーリーグとメジャーリーグの投球環境の違いも一因として挙がっている。メジャーレベルでは厳しい環境が待っているわけだが、マイナーレベルでその準備が十分にされていないという。 マイナーレベルには高校を出たばかりの若手からベテランまで幅広く在籍しているため、メジャーと同じ投球環境にすることはできない。しかし、グラフを見ると主に先発においてメジャーとマイナーの乖離が拡大していることが分かる。 若い才能を潰さないためにもイニング数の管理は重要だ。「肘・肩は消耗品」と言われる時代において、マイナー時代にイニング数を消費するのはもっ ... 続きを見る
2024/12/30
ドジャースが狙いたいリリーフ投手 リリーフ市場の上位層からクレイ・ホームス、デビン・ウィリアムスが消え、強力なリリーフは少なくなってしまった。リリーフに投資するのを嫌うドジャースとしては、資源を投入するならそれに見合う強力な人材を加えたいはずだ。 少し可能性が低いところまで手を伸ばして、ドジャースにフィットする投手を探してみる。 タナー・スコット デビン・ウィリアムスをニューヨーク・ヤンキースに獲られた現状で、リリーフ市場の最上位は左腕タナー・スコットだ。対パドレスのNLDSにおいて大谷翔平を全打席三振に切ったのは記憶に新しい。 ... 続きを見る
2024/12/25
今後はサイ・ヤング賞受賞が至上命題…? 2024年は山本にとってMLB適応の年となった。故障によりイニング数は少ないながらも良い成績、良いポストシーズンでの活躍を見せることができた。 一方、12年$325Mという契約を結んだ投手ならより高みを目指せるはずだ。 山本の前に投手史上最高契約額記録を保持していたヤンキースのゲリット・コールは、現在9年契約の5年目が終了した段階だが、オールスター選出3回、サイ・ヤング賞1回、サイ・ヤング賞5位以内3回、MVP得票2回の実績を残している。 山本の契約が成功となるには、山本の全盛期となる今後7年が勝負だ。そ ... 続きを見る
2024/12/21
佐々木朗希がドジャースにベストフィットする理由 密約疑惑や佐々木自身の意思、MLB選手との交友関係など証明不能なことは横に置いて、野球の面から佐々木のフィットする球団を考えるとドジャースがベストフィットだということが分かる。 理由1: ドジャースの先進的な投手育成能力 ドジャースの投手育成能力はMLBでもトップレベルだ。過去5年においてもタイラー・アンダーソン、アンドリュー・ヒーニーなどの低迷していたベテランや、ボビー・ミラー、ギャビン・ストーンなどの評価が低かった若手を育成した実績がある。 佐々木が「世界一の選手」になりたいならばドジャースがその思いをかなえ ... 続きを見る
2024/12/12
先発転向ならエース級になり得る選手 グリフィン・ジャックス(ツインズ, 30歳) ここからは、先発投手としての高いポテンシャルを秘め、先発転向も検討されている選手をピックアップした。 米空軍アカデミー出身のグリフィン・ジャックスは2021年にデビューし当初は先発投手として稼働したが、同年は14先発で防御率6.37と壁に阻まれリリーフへ配置転換された。 2022、2023年終了後と続けてトレーニング施設であるドライブラインにおいて投球メカニックを改良することで年々実力をつけていき、今季は72試合の登板で防御率2.03、リリーフ投手としてはクリーブラ ... 続きを見る