データやコラム、多角的な視点で野球の魅力を発信!ベースボールチャンネル(BaseBall Channel)




逆転の楽天はどこへ 投打の柱を補強で埋められず【ファンがつける、東北楽天ゴールデンイーグルス2014通信簿】

各球団のファンによる2014年の通信簿。第7回目は東北楽天ゴールデンイーグルスだ。なお各項目5点満点である。2013年の日本一から一転、今季は最下位に。田中将大、マギーという投打の柱が抜けた影響はやはり大きすぎたのか?

2014/12/23

text By

タグ: , , ,



172309757

大きすぎたマギーの存在 西田の台頭で来季に光も

【野手 3点】

shibakawa1224-1

 本塁打は97本からリーグ最少78本へ。併殺打は、他球団の対策が進んだ影響か、99本から同最多119本へ。これらの数字が、外国人補強に失敗し、正捕手・嶋を5番や一塁で起用するなど、腰を落ち着かせた攻撃ができず、つながりを欠いた今年を象徴している。

shibakawa1224-2

 中でも痛恨は5番・強打者の穴だ。昨年主に4番・ジョーンズの後を打ち、OPS.891、28本塁打、93打点で初V立役者になったマギー。今年は退団した彼の残影に苦しんだ。

 話題を呼んだユーキリスは怪我などで21試合、OPS.665、1本塁打、11打点、約3カ月で帰国。緊急補強のボウカーもリーグ戦ではOPS.557、2本塁打、9打点の不振。6月下旬に入団し好活躍のラッツも、相次ぐ怪我に最後は骨折で15試合の出場に終わった。

 その一方で光明も見えた。大型内野手の卵・西田が高卒5年目にして131試合に出場。415打席でOPS.658、7本塁打、41打点。
 来季へつながる数字を残し、懸案の遊撃の世代交代に一定の目処がつく形になっている。

福山、西宮のリリーフ陣が奮闘 来季は松井裕樹と則本のダブルエースだ!

【投手 2点】

shibakawa1224-3

 球団創設以来、楽天は投手陣を整備することでチーム力を高めてきた、投手力前提のチームである。そのため、野手より1点低い2点とした。

 特に酷かったのは、全投球回の67%を担った先発投手陣だ。
 その防御率は前年リーグ2位3.51から今年は同5位3.97へ。先発のゲームメイク度を診るQS率は前年同1位55.6%だったが、今年は同最下位43.8%。いずれも数字を落とした。

 悪化の原因は、埋めようとしても埋まらない田中将大の穴が大きい。しかし、問題はそれだけにとどまらなかった。昨年田中以外の先発陣が残した45.3%のQS率。今年の数字を上まわっていた。田中と共に日本一をつかみ取った既存戦力が昨年と同程度の活躍もできずに伸び悩み、補強で獲得した新戦力も期待はずれに終わったことも、大きかった。

 日本シリーズの好投で世間をアッと言わせた美馬は、怪我などで14登板、72.2回、防御率4.83、QS率35.7%。立花社長が120~130回のイニングイーターを期待して連れてきたブラックリーは、わずか3登板、13回、同5.54、0.0%だった。

 誤算続きの投手陣だったが、V奪回へ明るい材料も存在した。スリーマウンテンズが完全崩壊したブルペン陣に、西宮(46登板、防御率3.17)、福山(65登板、同1.87)といった新星が登場したのだ。

 前半戦は制球に苦しんだルーキーの松井裕も、後半戦は潜在能力の高さを発揮。高卒デビューから71回被本塁打ゼロの新記録も話題を呼んだが、メヒアに浴びた一発は変化球を運ばれたもの。目を見張るのは、2115球の6割近くを投げたストレートで、いまだに柵越えを許していない事実である。

 来年にも則本とともに左右のツインエースを形成するかと思うと、今から楽しみでならない。

スポンサードリンク

1 2

shiro





@