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「残されたピース」を埋める存在 人的補償で19歳の奥村を指名した、ヤクルトの思惑

奥村展征。19歳、内野手──。このオフ、FAで巨人に移籍した相川亮二の人的補償として、東京ヤクルトスワローズが〝指名〟した選手の名は、実に意外なものであった。昨年は2年連続の最下位に沈んだヤクルトは、投手陣の建て直しが急務だったはず。そこを投手ではなく、あえて実績のない若い内野手を人的補償に選んだ背景には、どのような思惑があったのだろうか。

2015/01/12

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「巨人もビックリしただろう」

 昨年、ヤクルトが最下位に沈んだ大きな要因が、両リーグワーストのチーム防御率にあえいだ投手陣にあることは、読者の方もよくご存知だろう。今季から指揮を執る真中満新監督が「投手を中心としたディフェンス重視の野球」を目指していることもあり、投手の補強は今オフの一番の課題だった。

 投手は何人いても困らないし、選手層の厚い巨人ならば〝使える〟ピッチャーが28人のプロテクト枠から漏れる可能性は大いにある。そう考えれば、人的補償で指名するのは投手になるだろうと考えるのは、自然なことだった。

 ところがフタを開けてみれば、獲得が発表されたのは内野手の奥村。「巨人もビックリしただろう」。そう言ったのはヤクルトのある球団フロントだったが、我々にとってもこの人選は「サプライズ」だった。

 いったいどんな思惑があって、ヤクルトは人的補償に奥村を指名したのか? 今年から球団シニアディレクター(SD)に就任したばかりの小川淳司前監督は、こんな話をしてくれた。
「(奥村を指名したのは)ポジションがどうこうじゃなくて、(プロテクト漏れの)リストの顔ぶれを見ての判断。そのうえでフロントと現場の意見が一致したということです。補強に関してはある程度できたと思っているので、じゃあ将来性のある内野手をということですね」

 このオフの最大の課題であった投手陣の補強は、ロッテからFAになった成瀬善久、新外国人のオンドルセク、そしてドラフト1位の竹下真吾らルーキーの獲得で「ある程度」はできた。もちろん、さらにピッチャーを獲るに越したことはないが、逆に言えば無理にピッチャーにこだわる必要はなくなったということだ。

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