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カープ・ドラフト3位、中部学院大・床田寛樹がプロを明確に目指すと誓った日――「今永さんのような選手に勝ちたい」

広島東洋カープドラフト3位で入団するのが、中部学院大・床田寛樹だ。

2016/12/14

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尾関雄一朗



食トレと冬場の厳しい練習で成長

 この成長曲線は無限の可能性を感じさせる。広島東洋カープがドラフト3位で獲得したのは、即戦力左腕であった。高校時代は無名に近い存在だった。しかし、中部学院大での4年間で、床田寛樹は心・技・体の全てで大いなる成長を遂げた。
 
 大学入学当初、床田は体重60キロ、球速は130キロ程度であった。原克隆監督による「1日5食」の指令もあり、体は順調に大きくなり体重も74キロまで増えた。「常に、口に物を入れておけと言いました。体ができてくると、140キロをコンスタントに出せるようになりました」(原監督)
 
 チームの伝統ともなっている、冬場の厳しい練習も床田の成長の土台となった。キャンプ前の1月、中部学院大はハードな反復練習に時間を割く。打者はバットを振り込み、投手は投げ込みを行うのだ。
 
「10日間で2000球を投げたこともありました。グランドの外周が1.5kmあるのですが、毎日10周は走り込んでいました」
 
 もちろん、漫然と投げ込むだけではない。考えながらブルペンに入ることで、理にかなった投球フォームへの修正が可能となるのだ。
 
「フォームの面で、インステップしてしまうことで、腰の回転が悪くなっていました」
 
 土台となる強い体ができる。反復練習を行う。気づきが生まれる。いつしかストレートは148キロをマークするようになり、特徴的な大きなカーブも武器にチームの主戦投手へと成長していった。

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