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日本ハム、今年の契約更改は暖冬傾向。経営サイドにとっては悩みの種!?【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#19】

オフシーズン、ファンの注目といれば選手の移籍や退団、加入などの人事の話と契約更改ではないだろうか。

2015/12/27

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契約更改ではファンも一喜一憂

「大谷の年俸が2億円、生活費が月1万円」「大谷のメジャー相場、244億円」「年俸倍増1億7000万の阪神・藤浪、大谷2億円にすごいと脱帽」
 
 オフはお金関係の記事がどうしても中心になるのだ。
 
 プロ野球ファンには面白い習性があって、自分の懐とまったく関係ないのに選手の(推定)年俸の記事が大好きだ。
 
 もう契約更改の時期になるとスポーツ紙を欠かさずチェックする。揉めて越年したりすると「どうするんだよ、まったく」と関係ないのに大騒ぎする。
 
 プロ野球の生々しいリアリティーなのだ。
 
 勝ち星や打率と(推定)年俸の数字をまるで貸借対照表か何かのように照らし合わせる。新シーズン、選手名鑑が発売になると持ち歩いて(推定)年俸を暗記したりする。あれだなぁ、インセンティブが出来てからは契約が複雑になって、ちょっとつまらなくなったなぁ。数字の生々しさが物足りない。
 
 ファイターズは「2位独走」の安定したシーズンを過ごしたから、契約更改も概ね暖冬傾向であったようだ。
 
 もっとも主力野手では中田翔が提示された金額に失望しかけて、インセンティブで気を取り直しサイン、また陽岱鋼は低評価に驚き、いったん保留し、後日やはり気を取り直してサインしている。
 
 こういう場合、ファンは「庶民感情」そのものという感じの反応をする。
 基本的には働く者の味方なのだ。
 
 頑張ったんだから上げてやれよ。球団側と選手側なら選手のほうに立つ。もっとも選手が「お金に汚い」印象を発するとあっという間にソッポを向く。欲をかかず、「数字を見ないで一発更改」みたいなタイプが好まれるのだ。

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