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ツーシームを見せ球に、フォーシームで押した田中将大 新スタイルが生み出す副産物

ヤンキース・田中将大が18日のレイズ戦に先発し、文句の付けようのない内容で2勝目を挙げた。この試合で特徴的だったのはフォーシームを多投した点だ。それは何を意味しているのだろうか。

2015/04/21

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Getty Images

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New York Yankees v Tampa Bay Rays

メディアは手のひら返しで投球内容を絶賛

 いい意味で周囲を裏切り、黙らせた。ヤンキース・田中将大が18日のレイズ戦に先発し、7回を2安打無失点。8奪三振、無四球と快投し、今季初めて文句の付けようのない内容で2勝目を挙げた。

「真っすぐ中心でアグレッシブにいけたと思います。自分の中に、きょうは真っすぐである程度はいける、というのがありました」

 今季3度目の登板で、投球スタイルの変化は歴然だった。真っすぐ、フォーシームへの回帰。そんな原点を際立たせたのは、皮肉にも不甲斐なかった前回まで2試合の登板内容だった。

 昨年7月に靱帯を部分断裂した右肘への不安から、田中はツーシームを軸とした打たせて取る投球スタイルへの転換を、開幕前に明言した。その結果、甘く入ったツーシームを痛打される展開が2試合続いていた。
 米メディアはこぞって、田中の球速の低下を指摘した。これにはジョー・ジラルディ監督が、田中本人と緊急会談を持ち、米メディアに対して事情説明したほど。ジラルディ監督は「彼は昨年、フォーシームを打たれた。右肘をかばうためにフォーシームを投げないわけではなく、戦略的にツーシームを選択した」と語った。

 それが3試合目となったレイズ戦はどうだろう。そのフォーシームで押しまくった。開幕戦では片手に足らないほどだったフォーシームが、この日は全85球の約半分と軸となった。
 これを受けた米メディアは、こぞって手のひら返しで投球内容を絶賛。その様子を日本メディアは面白がって伝えた。両者共通の指摘は、田中の球速が戻った、ということ。確かに150km以上の球は7球と多く、今季最速の94マイル(151km)も計時した。ただ、実際には前の試合までも93マイル(150km)は計時していたし、実は数字上はそんなに大きく上がったわけではない。

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