イチローや青木が42番!? メジャーリーグで毎年恒例のジャッキー・ロビンソンデーが開かれる
4月15日、ジャッキー・ロビンソンがデビューした日として知られるこの日はその功績を称えジャッキー・ロビンソンデーとしてメジャーリーグの記念日の１つとなっている。今年も全選手、監督、コーチ、審判がロビンソンの背番号「42」を背負いプレーした。
2015/04/17
Getty Images
ロビンソンを題材にした映画は選手間でも好評
2013年4月にロビンソンを題材とした伝記映画『42～世界を変えた男～』が上映されたことでその功績が再確認されたことも近年のジャッキー・ロビンソンデーの盛り上がりを大きくしている要因の一つになっている。ヤンキースのC.C.サバシアは記事でその映画について言及している。
“I think the movie has kind of helped the newer generation appreciate what he went through,” Sabathia said. “I thought it was awesome. I think [Robinson’s experience] was probably a little harsher than the movie portrayed, but I think they did a good job where I can take my son to go watch it and he can get the effect of what he went through.”
「その映画は、若い世代の人々にとってジャッキーが成し遂げてきたことを認識する助けになっていると思う」とサバシアは語る。「それは素晴らしいことだ。ロビンソンが経験してきたことは映画で描かれているよりさらに過酷なものだったと思う、だけど彼ら(映画作った人たち)は良い仕事をしたと思うよ、息子を連れて映画を見に行ったけど、彼はロビンソンのやり遂げたことに影響を受けたようだった」
青木とともにジャイアンツの外野を守るグレガー・ブランコも「いつみても感動して泣いてしまうんだ」と語っており、選手たちの間でも高い評価を得ているようだ。日本でも映像化されているので、野球ファンにはぜひ見ていただきたい。
ロビンソン氏の古巣ドジャースでは、ドジャースタジアムにマリナーズを招いたこの日の試合をCivil Rights Game(民権記念試合)として開催。
試合前のセレモニーにはコミッショナーのロブ・マンフレッドに加えMLBのビーコンアワード受賞者の女性活動家ドローレス・ウエルタら球界の内外から民権運動に尽力した多くの著名人が参列。最後に球団のレジェンド、サンディー・コーファックスとともにロビンソン氏の妻であるレイチェルさんが登場すると、満員の球場からはスタンディングオベーションが巻き起こり、ロビンソン氏そしてMLBの伝統へのリスペクトを感じさせる素晴らしいセレモニーだった。
アフリカンアメリカンに限らず、近年増えつつあるキューバ人選手、そして日本人選手たちすべての有色人選手がメジャーリーグでプレーするうえでジャッキー・ロビンソンの功績は計り知れない。彼の闘いなしではMLBのここまでの繁栄もなかっただろう。多くの選手、そしてファンが改めてその偉大さを思い知った日となったはずだ。
“I feel very thankful that he did what he did and he was able to go through the struggles and he persevered, and he made a breakthrough for a lot of great athletes to play this game.”
「僕はジャッキーがやってきたこと、困難を乗り越え、決して屈せずにやり通してきたことに感謝したい、彼はたくさんの素晴らしい選手たちが今日の試合でプレーするための突破口を作ってくれたんだ」（byジェレミー・アフェルト）
出典：Teams across MLB honor Jackie Robinson’s ‘eternal’ impact by Doug Miller in MLB.com on Apr.16 2015
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