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メジャーリーグ中継ではベンチにも注目!? MLBで監督・コーチを務めるプロ野球経験者

メッツのテリー・コリンズ監督初めメジャーリーグの監督・コーチには日本野球経験者が多い。コーチ陣にはいわゆる「ダメ外人」と呼ばれる、日本では成績を残せなかった選手が多いことも特徴だ。

2015/04/01

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現役時代の成績以上に、指導能力が評価されるアメリカ

 今季のワールドチャンピオン筆頭候補であるナショナルズでも元日本ハムのリック・シューが打撃コーチ、元阪神のトニー・タラスコが一塁コーチと2人の元助っ人がコーチ陣に名を連ねている。

 タラスコを含めてなぜかコーチに多いのが、90年代の阪神、いわゆる低迷期の助っ人選手たち。95年にチーム最多の22本塁打、77打点も翌年途中に不振で解雇されたスコット・クールボーや98年11本塁打も拙守が目立ったデーブ・ハンセン、97年お告げで帰国したグリーンウェルに代わり急遽獲得したダーネル・コールズらが現在メジャーでコーチを務めている。
 また前出のジャコビーやウォーカーに加えて、2007年に日本ハムに入団するも打撃不振で18試合の出場に留まったアンディ・グリーンら俗に言う「ダメ外人」が多いのも特徴的だ。
 コーチの中で、日本でも成績を残したのは88年西武で38本塁打のタイ・バークレオやメジャーでも実績のあるボビー・シグペンら少数派。

 これは現役時代の成績以上に、マイナーでの下積みやコーチ経験が求められ、その指導能力を評価する、アメリカの大きな特長ではないか。

 メジャーリーグ中継を見る際に、ベンチが映し出されたら少し目を凝らしてみてほしい。懐かしのあの選手の姿がみつかるはずだ。

【今季監督・コーチを務める主な元助っ人選手】
(成績はNPB在籍時の通算のもの)

クールボー(元阪神・オリオールズ打撃コーチ) 175試合 .260 24本 93打点
ロブロ(元ヤクルト・レッドソックスベンチコーチ) 29試合 .197 1本 2打点
ジャコビー (元中日・ブルージェイズ打撃コーチ) 18試合 .183 2本 6打点
ウォーカー (元横浜・ブルージェイズ投手コーチ) 10試合 2勝4敗0S 6.80
シグペン (元ダイエー・ホワイトソックスブルペンコーチ) 53試合 3勝3敗20S 1.94
バークレオ (元西武,広島・インディアンズ打撃コーチ) 225試合 .239 55本 128打点
ハンセン (元阪神・エンゼルス打撃コーチ補佐) 121試合 .253 11本 55打点
シュー (元日ハム・ナショナルズ打撃コーチ) 257試合 .257 38本 124打点
タラスコ (元阪神・ナショナルズ一塁コーチ) 102試合 .239 19本 57打点
ニコルズ(元ダイエー・フィリーズブルペンコーチ) 3試合 0勝0敗0S 3.00
コールズ (元中日,阪神・ブリュワーズ打撃コーチ) 193試合 .284 36本 107打点
グリーン (元日ハム・ダイヤモンドバックス三塁コーチ) 18試合 .197 0本 3打点

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