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「21億を蹴って4億へ」は見当たらない米メディアでの黒田博樹の復帰報道【豊浦彰太郎のMLB on the Web】

黒田の広島復帰についての現地報道は、彼の選手としての優秀さやFA市場とヤンキースの先発陣編成への影響などに関するものが中心だ。「高額オファーを蹴って古巣へ」という情緒的なものは見当たらない。

2014/12/28

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Toronto Blue Jays v New York Yankees

アメリカでは、情緒的な報道はなし

 黒田博樹の動向については、以前に「愛では埋まらぬ広島提示額との差」http://www.baseballchannel.jp/mlb/1779/で記したように、帰国の可能性は低いと見ていたので、カープ復帰の報には正直なところ驚いている。日本での報道は、「21億円のオファーを蹴って4億の広島へ」というような〝男気〟にフォーカスした感動物語としての報道が多いが、アメリカではどうか。現時点までに掲載された記事を拾ってみた。

『SBネーション』は、黒田がいかに優れた投手であったかをERA+というセイバー指標を用いて報じている。ERA+とは、防御率が平均値に比べどれだけ優れているか(劣っているか)を示す。100が平均値なので、110なら10パーセント秀でているということだ。

Kuroda has been one of the most consistent starting pitchers during his time in the United States, tied for 16th with his 116 ERA+ (minimum 1,000 innings) from 2008-14. Kuroda never had an ERA+ below 104, and in the last seven years had five seasons with an ERA+ of at least 110; only Clayton Kershaw, Cliff Lee and Felix Hernandez had more such seasons during that span.
黒田は、彼のメジャー在籍期間において最も安定した先発投手の1人だった。2008-14年でのERA+116は(1000イニングス以上では)16位タイだった。黒田はERA+が104を下回ったことはなく、過去7年でERA+110以上が5度もあった。その間、これを上回ったのはクレイトン・カーショウ、クリフ・リー、フェリックス・ヘルナンデス(訳者注 3人はいずれもサイ・ヤング受賞歴のあるメジャー有数の大投手)だけだ。

 サイト『Big league Stew』では、ともに来季はメジャーで投げる可能性があった2投手が、カープで同僚になることを中心に報じ、今オフのFA市場の目玉であった彼ら(訳者注 前田はFAではないが)が消えたことの影響を報じている。

Based on his upside and youth, Maeda ranked 14th on Jeff Passan’s Ultimate Free-Agent Tracker to begin the offseason. Kuroda came in one spot behind at 15. They were the third and fourth best available free agents remaining behind fellow starting pitchers Max Scherzer and James Shields, so the demand for those two right-handers could actually increase now that two fall-back options are off the board.
ジェフ・パッサン(訳者注 Yahoo! Sportsの名物記者)の「このオフのFA選手 究極の追跡」では、若く上り調子の前田が14位にランクされている。黒田はひとつ下の15位だった。彼らは、現在まだ残っている先発投手の中では、マックス・シャーザーとジェイムス・シールズに次ぐ3番手と4番手だった。これで残る2投手への需要は高まり、去る2人の名はボードから消えた。

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shiro





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