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侍J正捕手・小林に米メディアも注目。「待望のニューヒーロー」、優勝のキーマンとして高評価

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は2次ラウンドに入り、侍ジャパンは初戦でオランダ代表を破り好調を続けている。投手に投球制限があり、毎試合難しい継投が強いられる中、捕手である小林誠司の活躍が目を引く。当初は正捕手として考えられていなかったが、チームの中心で躍動するその姿に海外メディアも大会前の予想を覆している。

2017/03/14

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水を得た魚のような躍動

 日本代表・侍ジャパンが世界一奪回を目指し、快調に歩を進めている。第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、その代表チームを4連勝に導いている立役者の1人が捕手の小林誠司捕手(巨人)だ。
 
 ここまで開幕から全試合で先発マスクを被っているだけではなく、打撃でも12日のオランダ戦で勝ち越し適時打を放つなど4試合で打率4割5分5厘、1本塁打4打点。正直に言って下馬評ではまったく挙がっていなかった“伏兵”が、侍のキーパーソンとして着実に存在感を示しつつある。
 
 しかしながら、もともとは召集時から正捕手として考えられていなかった。他のメンバーにはケガによるコンディション不良で代表召集から辞退した嶋基宏捕手(楽天)に代わって呼ばれた炭谷銀次朗捕手(西武)、大野奨太捕手(日本ハム)がいるが、当初は彼らよりも小林は能力的に劣ると見られていた。
 
 ところが、宮崎での代表合宿やWBC開幕直前の強化試合でテストを重ねた結果、正妻として抜擢されるとまるで水を得た魚のようにイキイキと躍動し始めた。
 
 小久保裕紀監督ら首脳陣にとっては嬉しい誤算だったに違いない。なぜならば、捕手のポジションは大会前から侍ジャパンのウィークポイントとして大きな懸念材料と指摘されていたからだ。
 
 実際に米スポーツ専門局『ESPN』は、過去に大会2連覇を成し遂げた日本を優勝候補として目しながらも「ジャパンは確かに参加国の中でもトップクラスの投手力を誇るが、その投手陣を絶対的な捕手が不在のためにコントロールできないまま大苦戦を強いられる可能性が非常に高い」と大胆に言い切っていた。要はせっかくの投手力が正妻不在で「宝の持ち腐れ」に終わってしまうのではないかと予測していたのだ。
 
 ところが、いざフタを開けて見ると小林というダークホース的存在がいきなり頭角を現した。その『ESPN』は現地時間12日放送の「スポーツセンター」の中で番組アンカーが、この日本の予想しなかった流れについて驚きをまじえながら次のように伝えている。
 
「所属チームでは『完ぺき』と見られていなかったプレーヤーがジャパンの正捕手に抜擢され、予想以上の大活躍を見せている。待望のニューヒーローが現れたジャパンは今大会、ウィークポイントを克服して2大会ぶりの優勝へ突き進むことになるかもしれない」
 
 何とも凄まじい“手のひら返し”ではあるが、確かにここまでにおける小林の暴れっぷりは「ESPN」だけではなく大半の有識者たちもまったく予想していなかったことだろう。
 

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shiro