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1次Rで好投を見せた侍J投手陣。小久保監督もディフェンス全般に手応え

2017/03/11

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 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンド突破を決めた侍ジャパン。
 
 投手陣は、キューバ戦でこそ6失点を喫したが、オーストラリア、中国戦では共に1失点と安定した内容を残し、1次ラウンド突破の原動力となった。
 
 WBC開幕前までは公式球に慣れていない面を見せるなど不安を見せていたが、いざ開幕してみると多くの投手が公式球に順応し好投を見せた。
 
 小久保監督は10日の中国戦後の会見で、以下のコメントを残している。
 
「投手陣にある程度形が見えてきた。しっかりピッチャーがいい状態になったというのが収穫。大きなところだと、キャッチャー小林自身は「まだ慣れない」と話しているが、非常に落ち着いてリードしているように見える。バッテリーが非常に良かった。内野では菊池の守備がさすがだなというプレーが多々見られた」
 
 指揮官も、投手陣を含めた守備全般に手応えを感じているようだ。
 
 野手では、小林誠司のリードが徐々に安定感を増してきたこと、菊池涼介のチームを救う好プレーが、チームにとって大きくプラスに働いたようだ。また、小林や菊池だけでなく中堅で出場していた青木宣親なども好守を披露し、ピッチャーを盛り立てた。
 
 守備の乱れが大量失点を招き、致命傷となるケースもあるため、高い守備力は今後の対戦を制するために非常に重要な要素となることは間違いない。
 
 実際に、10日に行われた1次ラウンド・プールDのイタリア対メキシコ戦では、連打を浴びているところに失策も絡んでしまい、メキシコは9回裏に4点差を逆転される悪夢のサヨナラ負けを喫している。
 
 投手運用の目途が立ち、2次ラウンド以降の戦い方が見えてきた侍ジャパン。バックは高い守備力を擁しているだけに、投手陣との相乗効果でミスなく失点を最小限に抑えていきたいところだ。