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予選勝ち上がった豪州代表、充実の救援陣は侍ジャパン打線を翻弄できるか?【WBC戦力分析】

2017/03/04

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 今大会で4大会連続のWBC出場となるオーストラリア代表だが、過去にWBCで白星をあげたのは、メキシコを17-7で破った2009年大会の初戦のみ。2013年は台湾・韓国・オランダに3連敗を喫し、今回は予選からの出場となっていた。
 
 過去3大会同様、選手層は決して厚いとは言えない。しかし、その中でも救援陣はチームの武器となりうる。特に大きいのが、第1回大会以来の代表参加となる、ピーター・モイラン投手の存在。サイドスローから繰り出されるシンカーとスライダーのコンビネーションでゴロを打たせる投球が持ち味。昨季はカンザスシティ・ロイヤルズで50試合に登板、防御率3.43の成績を残した。「リードしてモイランまで繋げれば」とチームの士気を高める効果も期待できる。
 
 モイラン以外にもトルネード投法から力のある速球を繰り出すミネソタ・ツインズ傘下に所属するトッド・バンスティーンセル投手や、日本の独立リーグ、ルートインBCリーグの石川ミリオンスターズを含め4カ国でのプレー経験があるライアン・サール投手らクセのある投手が多数並ぶ。オークランド・アスレチックスで昨季53試合に登板したリアム・ヘンドリクス投手が辞退したダメージは小さくないが、現状でも日本やキューバの手を焼かせられるだけの面子が揃っている。
 
 先発陣は2014年に東北楽天ゴールデンイーグルスに在籍していたトラビス・ブラックリー投手と、昨季デトロイト・タイガースで初のメジャー昇格を果たしたワーウィック・サーポルド投手が2本柱。他の投手と力の差があるこの2人を、どこの国にぶつけるのかがポイントとなりそうだ。
 
 投手陣と比べると、野手陣は層の薄さが目立つ。主軸は15年に東京ヤクルトスワローズで4本塁打を記録したミッチ・デニング外野手。中日ドラゴンズに在籍経験もあるデーブ・ニルソン氏(在籍時の登録名はディンゴ)の甥のミッチ・ニルソン内野手、試合のない平日には消防士として勤務するティム・ケネリー内野手らと組む打線に大量得点を望むのは難しい。
 
 過去3大会連続で中軸を務めた、元広島東洋カープのジャスティン・ヒューバー氏は、2015年限りで現役引退しており、今大会は不参加。数少ない4大会連続出場のルーク・ヒューズ内野手にはベテランらしい渋い活躍を期待したい。
 
 まずは初戦の中国との試合に勝って、次回大会の予選免除を狙うのが第1目標となる。そこで勝って勢いに乗れば、救援陣が豊富なだけに、日本やキューバにとっても厄介な相手となりそうだ。
 
※メンバーは2/28時点のものです。