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ドラ3ルーキー小川龍成、首位のチームで一軍帯同つづく 出場機会少は練習でカバー「気合いを入れてやっている」【千葉ロッテマリーンズ・若手選手インタビュー連載#11】

2021/09/17

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いま取り組んでいること

 前橋育英高、國学院大を経てプロ入りした小川。激動のルーキーイヤーを駆け抜ける若武者は、アマチュア時代との違いをどのようなところに感じているのだろうか。

「プレーの中でいうと、本当に“スピード感の違い”というのを一番感じていて、打球のスピードであったり、ランナーのスピードであったり、そういったところ」
 
と特に“スピード”に注目する。かくいう小川もスピードには自信がある選手。だからこそ、そのレベルの高さを肌で感じ取ったのだ。
 
 一軍に帯同し、出場機会も多くはない中で、技術を磨く時間も限られる。心身ともにまだまだレベルアップが欠かせない時期だが、そこも工夫して取り組んでいる様子で、
 
「試合に出る機会が少ないので、試合前の練習であったりとか、試合が終わってからの自分の時間を上手く使って、そういう時間でしっかり(練習する)。身体を動かさないと、やっぱり体力的にも技術的にもついてこないと思うので、試合に出てない分、練習の方にしっかり気合いを入れてやっている感じですね。練習を調整と思わずに、練習でしっかり技術を上げていけるようにという気持ちで取り組んでいます」
 
と頼もしい限りだ。練習で最も集中して磨いているところを訊ねると、
 
「いろんなところ意識してやっているんですけど、守備というところが一番の持ち味だと思うので、まだミスがあることもあるので、守備での確実性というのは、本当に練習の時から意識してやっている」
 
と、まずは己の武器を研ぎ澄ますことに重点を置いているようだ。中でも意識しているのは「とにかく足を使う」ことなのだという。
 
「守備でも足が大事ですし、走塁はもちろん足を使ってというか、足の部分だと思うんですけど、スピードがある中での守備であったり、走塁の技術であったりっていうのが自分の持ち味かなっていう風に思っています」
 
 小川は、学生時代から「(埼玉西武)ライオンズの源田(壮亮)さんのような野手に(なりたかった)」と球界を代表する遊撃手の名前を挙げる。源田の代名詞とも言える守備・走塁をまず磨き、プレースタイルの地盤を固めていく方針なのだ。

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