大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » プロ野球最新情報 » ヤクルト » 史上初四冠王の可能性 『ライバル』と『師匠』が語るヤクルト山田のスゴさ【新・燕軍戦記#11】

史上初四冠王の可能性 『ライバル』と『師匠』が語るヤクルト山田のスゴさ【新・燕軍戦記#11】

NPBでは13年ぶりのトリプルスリー達成が見えてきた。それどころか打率、本塁打、打点の三冠に盗塁王を加えた、史上初の『四冠王』の期待もかかる。そんな驚異の23歳、東京ヤクルトスワローズの山田哲人のスゴさとは……。

2015/08/29

text By



打率トップの川端「山田はすべてにおいてスゴい」

「個人の目標としてシーズン前から言ってたんで、やっぱり達成したいですね」

 8月26日に本拠地・神宮球場で行われた巨人との試合前。いよいよ現実味を帯びてきた打率3割・30本塁打・30盗塁、いわゆるトリプルスリーについて聞かれた山田哲人は、そうキッパリと答えた。28日の試合が終わった時点で打率.327、32本塁打。盗塁も30まであと4つに迫っており、打率は下がる可能性があるとはいえ、長いプロ野球の歴史でも過去に8人しか成し遂げていない偉業に、限りなく近づいていると言っていい。

 それどころではない。現在、本塁打は堂々のリーグトップ。打率、打点はどちらも2位につけており、プロ野球史上8人目の三冠王も狙える位置にいる。さらに盗塁も2位に4差でトップを走っており、三冠王プラス盗塁王の『四冠王』となれば過去に例のない快挙となる。
(注:本塁打王&盗塁王の同時受賞もNPBでは前例なし)

 だが、球団では史上初のトリプルクラウン誕生に立ちはだかる『壁』となるバッターが、三番を打つ山田の前後にいる。それが打率.338で現在リーグ首位打者の二番・川端慎吾であり、リーグトップの85打点をたたき出している四番・畠山和洋である。彼らは山田をどう見ているのか。

「山田ですか? もう、見たまんまです」
 そう話すのはプロ15年目、32歳の畠山。

「天才ですよ。努力もしてると思いますけど……。あとは環境もあると思います。監督、コーチも含めて長所を伸ばしてあげようって考えていると思うんで、そういう方針にマッチしている選手じゃないですか。だから、もっとスゴい選手になりますよ。ほかのチームに行ったら、ここまでになっていたかどうかはわからないですよね。(ホーム)球場もバッター有利だし、そういうものも含めていろんなものがプラスに働いて、素質がドンドン開花してると思います」

 今年でちょうどプロ10年目、27歳の川端は「もう、すべてにおいてスゴいですね」と、呆れんばかりに言う。

「まず、体の力が強いですよね。スイングスピードも一番速いし、(体重72キロと)細いですけど体の力はすごくあると思います。もともと身体能力があるところに経験とか技術が重なって、スゴいバッターになってるんじゃないですかね。見てると追い込まれてから(バットを)ちょっと短く持ったり、逆方向に打ったり、アイツなりに考えてやってるんで、なんでもかんでも振り回してるだけではないですよね」

1 2


error: Content is protected !!