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阪神の新助っ人メル・ロハス・ジュニアとは KBOで才能開花のスイッチヒッター、2020年は打撃2冠とMVP獲得【成績データ分析】

2021/01/13

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 ストーブリーグに突入したプロ野球。戦力補強で大きな比重を占めるのが、助っ人外国人選手の存在だ。近年は、韓国プロ野球(KBO)で活躍した選手の来日も多く、2020年シーズンは読売ジャイアンツに加入したエンジェル・サンチェス投手が先発として8勝、阪神タイガースに加入したジェリー・サンズ外野手が19本塁打を放ち主軸を担うなど高い貢献度を見せた。
 

 
 2021年シーズンの新助っ人外国人選手では、阪神にKBOで活躍した2選手の加入が決まった。ここでは経歴、KBO時代のデータに着目し、選手の特徴やプレースタイルに迫っていきたい。今回はメル・ロハス・ジュニア外野手だ。

経歴

 ロハスは、アメリカ合衆国インディアナ州出身の30歳。身長189センチ、体重102キロ。右投両打の外野手だ。2010年にピッツバーグ・パイレーツと契約。傘下マイナーリーグでアピールを続けたが、メジャー昇格は叶わなかった。
 
 2017年途中にKBOのKTウィズに移籍。新たな環境下で才能を開花させた。同年は途中加入ながら打率.301、18本塁打をマークするなど存在感を見せると、2018年からはチームの中心打者として躍動。特に2020年は、142試合出場で打率.349、47本塁打、135打点、OPS1.097(出塁率.417+長打率.680)の好成績を残し、本塁打王と打点王の打撃2冠、さらにはシーズンMVPにも輝いた。
 
 KBO通算成績は、511試合出場、打率.321、633安打、132本塁打、409打点、27盗塁、OPS982(出塁率.388+長打率.594)となっている。

プレースタイル

 スイッチヒッターとしてプレーする打撃面では、率を残せて長打も打てる万能型といえるだろう。KBOでは通算132本塁打、2020年は本塁打王も獲得しているが、規定打席未満の2017年も含めて4年連続打率.300をクリア。通算打率.321となっている。また、KBO時代は大きなけがもなく、フルシーズンを戦い抜ける体の強さも評価できる。懸念材料としては三振数が挙げられ、規定打席を超えた過去3年は全てで120三振以上を喫している。
 
 守備面は2019年まではセンター、2020年はライトをメインに守ったが、年々評価を上げて2年連続ゴールデングラブ賞を獲得。守備範囲もまずまずで、不安要素となる可能性は低いだろう。

状況別打率

 キャリアを通じて得点圏に走者を置いた場面で勝負強さを見せており、2020年は得点圏打率.351を誇った。
 
 カウント別では、初球打ちは毎年高打率を残しており、2017年に至っては驚異の打率.542をマークした。

左右別相性

 スイッチヒッターということもあり、左右別の苦手意識はなさそうだ。シーズンごとに見ると、2019年までは右投手に対する打率が上回っていたが、2020年は左投手に対する打率が.379と上を行った。また、アンダーハンドの変則フォームに対しても好成績を残しており、対応力の高さがうかがえる。



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