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“神様”川相昌弘氏が語るバント論「バントにも狙い球がある」。世界記録を生み出した至高の技術

頭を整理して、グラウンドで戦え!実践と復習の繰り返しで、ワンプレー、1打席の濃さは明らかに変わる。犠打バント世界記録を持ち、ゴールデングラブ賞を6回受賞、指導者として中日ドラゴンズ、読売ジャイアンツで多くの選手を育ててきた川相昌弘が技術論、指導論を体系化した『ベースボールインテリジェンス』(川相昌弘著 12/7発売)を発売します!本書より一部を先行公開します!

2020/11/25

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難しいコースには手を出さない

 バッティングに狙い球があるように、バントにも狙い球がある。ストライクゾーンすべてをやろうとしたら、成功率が下がるのは当たり前のこと。初球からわざわざ難しいコースに手を出す必要はないのだ。
 
 私は、ホームベースを真ん中から二分割にして、若いカウントではアウトコースの際どいコースを見逃すこともあった。インコースの高めに目付をしていること、目から遠いコースであることを考えると、もっともバントをしにくいコースだからだ。特にコントロールが荒れているピッチャーの場合は、余計にインハイのストレートに対する意識が強くなるので、その荒れ球の中でビシッとアウトローに決められると、簡単にはバントはできない。こういうときは無理に決めようとせずに、1球待ったほうがいいだろう。
 
 バントのときに考えられる配球は、インコースのストレートか、外に逃げる変化球であることが多い。インコースを苦手な人がいるかもしれないが、私からしてみれば、インコースのほうが簡単だ。コツは、恐怖心に負けずにバットの面をしっかりと保っておくことと、後ろ足を三塁側ベンチのほうに引いて、体の前に空間を作ることだ。自分自身が後ろに下がることによって、ボールとの距離を取ることができる。

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