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阪神、新外国人右腕エドワーズの獲得を発表 ガン克服で復活、米通算250試合は全て救援

2019/12/21

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今季はメジャー4年目で悲願の初勝利含む2勝

 阪神タイガースは21日、新外国人選手として前クリーブランド・インディアンスのジョン・エドワーズ投手と来季の契約を結んだことを球団公式サイトで発表した。
 
 エドワーズは米国イリノイ州出身の31歳(2020年1月8日に32歳)で、身長196センチ、体重108キロの大型右腕。2006年のドラフトでセントルイス・カージナルスから14巡目(全体436位)指名を受けて入団し、2014年にテキサス・レンジャーズでデビューを果たした。
 
 その年のオフに精巣がんが発覚し、切除手術を受け克服。幸い経過は良好で、翌2015年はレンジャーズとサンディエゴ・パドレスで自己最多となる計22試合に登板して復活を示した。
 
 そして2018年にインディアンスに加入し、メジャー4年目となった今季はリリーフで9試合のみの登板ながら、メジャー初勝利を含む2勝0敗、防御率2.25と結果を残した。
 
 米分析サイト『ファングラフス』によれば、持っている球種は速球(今季の平均球速93.5マイル:約150キロ)、スライダー(同86.1マイル:約139キロ)、カーブ(同79.9マイル:約129キロ)の3種類。
 
 キャリアを通じてマイナーリーグで過ごすことも多く、マイナー通算201試合、16勝9敗、防御率3.41、261回を投げて与四球155、奪三振338、被本塁打19。メジャー通算では49試合で2勝0敗、防御率3.67、41回2/3を投げて与四球31、奪三振46、被本塁打8。マイナー、メジャーともに先発の経験はなく、“救援のスペシャリスト”としてプロ生活を送ってきた。
 
 エドワーズが球団を通じて発表したコメントは次の通り。
 
「来季、日本でプレーをするにあたり、まずはこのような機会を与えていただいた阪神タイガースに、私と家族は心から感謝しています。これまでのプロ野球の世界で良かったこと、上手くいかなかったことの両面がありましたが、また日本で新たな人生の1ページが始まると思うと非常にワクワクしています。藤川球児投手につなぐ役割を全うして、阪神タイガースの優勝に貢献します」
 
 阪神は今オフ、ジャスティン・ボーア内野手をはじめ、ジョー・ガンケル投手、ロベルト・スアレス投手、ジェリー・サンズ外野手が新たに入団。新外国人としてエドワーズが5人目となるが、阪神の来季へ向けた熱量がうかがえるストーブリーグとなっている。