データやコラム、多角的な視点で野球の魅力を発信!ベースボールチャンネル(BaseBall Channel)



ペナントVへの星勘定。「5勝できる先発を8人」落合博満監督が森繁和コーチへ指示した意図【横尾弘一「野球のミカタ」】

今季のセリーグは交流戦の成績が大きく影響し、一気に大混戦と化した。トータルの優勝ラインを設定した際、どのような星勘定を行っていくのだろうか。またペナントレースを制するためには何が必要なのか。落合博満GMは監督時代に描いていたビジョンを紹介したい。(2015年6月27日配信分、再掲載)

2015/06/27

text By

タグ: , , , , , , , , , , ,



先発3本柱で40勝、残りの40勝は?

 セパ交流戦でパリーグに圧倒されたセリーグでは、6月23日を終えた時点で勝ち越し球団がなくなるという珍事が起きた。しかも、首位の巨人から最下位の広島までが2.5ゲーム差にひしめく大混戦である。ペナントレースはまだ折り返しに差しかかったところとはいえ、このダンゴレースはしばらく続きそうな雰囲気だ。
 
 それは主力の戦列離脱や不調、期待した若手の伸び悩みなど複合的課題を各球団が抱えていることに起因しており、原 辰徳監督は「男に出てきてほしい」と、タフな侍の台頭を待ち望んでいるようだ。
 
 では、そんなペナントレースを制するためには何が必要なのだろう。
 
 監督時代の落合博満は「各選手がコンスタントに70~80%の力を発揮できること」を要点に挙げていた。
 
 例えば、優勝ラインを80勝と仮定しよう。
 
 先発投手に三本の柱が確立されており、それぞれが2ケタ以上の白星をマークしてくれれば、それだけで半数の40勝を稼げる。あとは5~8勝程度の力を持つ先発投手を入れ替えながら、残りの40勝を積み上げられれば理想的だ。
 
 しかし、近年のプロ野球界で3年、5年と2ケタ勝利を続けられる投手は限られており、柱として期待した投手が思い通りに勝ち星を積み上げられないと、そこからチームの星勘定は修正を余儀なくされてしまう。
 
「だから、私が森(繁和)コーチに指示していたのは、5勝できる先発を8人揃えてほしいということ」

1 2



  • 記者募集