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「長野久義30歳」天才打者の未来を左右する76試合

入団してから、毎年コンスタントに成績を残し、チームの主力としてけん引してきた長野久義。年齢は30代に突入するも、プロではまだ6年目だ。ファンはそんな背番号7に何を思うのか?

2015/06/20

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背番号7へファンが求めるもの

だから、最近の長野久義には寂しさを感じる。
開幕から3カ月弱、長野のプレーには共感もしなければ説得力もない。
まるで引退間際のベテラン選手のような淡白なプレー。
もちろん、昨オフに手術した右肘と右膝の状態はいまだ万全ではないだろう。
だが、ファンは背番号7が試合に出続けている限り期待してしまうわけだ。

長野の入団から5年間の通算安打数は767安打。
これは長嶋茂雄(元巨人)763安打、青木宣親(元ヤクルト)744安打を抑え、日本人選手としては歴代最多安打となる。
現代の天才バッターが、プロ6年目の今季は打率228・5本塁打・16打点と不振に喘ぐ日々。
それでも原監督は頑なに長野を起用し続けている。
リーグ戦再開となった19日の中日戦では、6月2日以来の1番スタメン出場。
見事期待に応え、4打数3安打3得点1打点と今季2度目の猛打賞を記録した。

早いもので長野も30歳になった。
今の巨人は、坂本勇人が4番に座り、菅野智之がエースとして奮闘し、澤村拓一も新クローザーとしてチームを支えている。
「チームの土台」が20代中盤の彼らに代わりつつあるリアル。
2015年は阿部・村田・内海からの世代交代の1年として、人々の記憶に残るシーズンになるはずだ。
果たして、30歳の長野はベテラン陣から取って代わる側か?
それとも、大田泰示や橋本到の若手選手にポジションを奪われる側か?

ここ数年、背番号7のプレーは「安定」していた。
だけど、今こそ安定ではなく、ファンを圧倒して納得させてほしいんだ。
今季残り76試合。
その一戦一戦が、長野久義の未来を左右することになるだろう。

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