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主力野手の離脱に不調 緊急事態のデーブ楽天を支える投手陣と新戦力  

打撃陣の主力メンバーが故障や不調で離脱する中、投手陣中心に守りで踏ん張っている楽天。9日のDeNA戦の延長12回のサヨナラ勝ちもあり、今いる戦力で戦い抜いている。

2015/06/11

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主力選手の相次ぐ離脱も粘りの戦いを続ける

 イーグルスは目下、非常事態の只中でペナントレースを戦っている。主力級が揃って1軍不在の緊急事態に陥っているのだ。

 外野レギュラー格の聖澤、岡島は開幕から極度のスランプ。中軸を期待されたサンチェスも状態が上がらず、3者は2軍調整が続いている。交流戦直前の5月23日には、打率.318で打線を牽引してきた銀次が左すねを負傷、1軍登録抹消になった。悪いことは重なるもので約1週間後、スタメン16試合中12試合でクリーンアップに座った枡田が右手有鉤骨の骨折で戦線を離脱。2013年の初V戦士4人とメジャー通算61本塁打の助っ人が、1軍から姿を消した。

 残された主力級の面々も決して本調子ではない。6月10日試合前時点で、開幕4番のペーニャは4番の椅子から11試合遠ざかったまま。打点は僅かに10だ。昨年.291のアベレージを残したキャプテンの嶋も.227。パリーグ既定打席OPSランキングを確認すると、15位まで楽天打者の名前がなく、16位にペーニャが.802でランクインする状況。得点190は首位ソフトバンクから75点引き離され、依然リーグ最少なのだ。

 このように逆風・難路のデーブ楽天だが、目下、想像以上によくしのいでいる。銀次離脱後は7勝8敗、交流戦は6勝7敗、楽天の元気印と言える3割打者を欠き、もっと苦しい戦いを余儀なくされるのでは?と心配が募ったが、土俵際で粘っている。

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