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【データで選出3・4月月間MVP】月間36四球のヤクルト・山田哲人がダントツの貢献。投手の最高評価はオリックス・山本由伸

2019/05/08

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少ない登板機会でトップに立った山本由伸。千賀の奪三振ペースは記録的

 投手の評価も質と量両面でどれだけ貢献したかから求める。質は「奪三振」、「与四死球」、「被本塁打」、「ゴロかフライかライナーかといった打たれた打球の種別」、量は「投球回」によって決まり、そこから平均的な投手と比較しどれだけ多くの失点を防いだかを算出する。
 

 
 パ・リーグは山本由伸(オリックス)、セ・リーグは今永昇太(DeNA)がそれぞれ最高の貢献を記録した。
 
 山本は与四球の割合こそ平均レベルだったが、奪三振、ゴロ、被本塁打と多くの分野で優れたはたらきを見せたことで評価を高めた。一方の今永は投球の質もさることながら、月間38イニングと12球団で最も多くのイニングを投げ、量の面で貢献を伸ばした。だがこの視点に立つと、先発機会が4度とほかの投手よりも登板が少ない中でトップとなった山本の質の高さがより際立つ。
 
 それ以外で目立った活躍を見せたのが千賀滉大(ソフトバンク)だ。37イニングで54もの三振を奪い、20%弱が平均となる打者あたりの奪三振割合で36.0%を記録した。松井裕樹(楽天)の45.9%には及ばないが、1試合平均7イニング以上をこなした先発投手としては記録的なペースであった。現在、月間MVP最有力とされている有原航平(日本ハム)はパ・リーグ3位。だが1位の山本、2位の千賀との差はわずかで、十分それに値する活躍だったといえる。
 
 
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