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【日米野球】初黒星の侍J・稲葉監督、“ユーティリティー”外崎に感謝「こういう選手を探していく」

2018/11/12

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モリーナの“鬼肩”けん制に消沈「一気に流れが変わった」

<2018日米野球・第3戦>
MLBオールスターチーム 7-3 侍ジャパン(11日・東京ドーム)
 
「2018日米野球」第3戦は11日、東京ドームで行われ、日本代表「侍ジャパン」が3-7でMLBオールスターに敗戦。今シリーズ初黒星を喫した。
 
 侍ジャパンは、先発の多和田真三郎投手が3回まで無失点と好投。しかし、4回に「1番・指名打者」のJ.T.リアルミュート捕手に先制ソロ本塁打を浴びると、味方が同点とした直後の5回には、2番のヤディアー・モリーナ捕手に3ラン本塁打を浴びるなど一挙4失点し1-5と突き放された。
 
 打線は、4回2死一、二塁と勝ち越しのチャンスで、一塁走者の上林誠知外野手がモリーナの強烈なけん制球の前にタッチアウトとなり勢いを失う。1-7と6点を追う9回には、代打・山川穂高内野手、菊池涼介内野手が連続タイムリー二塁打を放ち2点を返したが、後続の打者が倒れ3-7で敗れた。
 
 試合後、侍ジャパンの稲葉篤紀監督は「今日は野球の流れを非常に悪い方に感じてしまった。4回にモリーナに刺されてしまった所で、一気に流れが変わった」とコメント。「これから一発勝負になるにつれて、気を付けなきゃいけない場面。あそこが今日は全てで、徹底できなかったのは私の責任」と反省を口にした。
 
 また、「投手に関しては一通り経験できた。その中で良かった選手、悪かった選手見えた」とこの3日間での収穫を明かし、広島で行われる第4戦以降の戦いへ向けて前を向いた。
 
 この日は、内外野守れるユーティリティープレーヤーの外崎修汰内野手が「6番・サード」としてシリーズ初スタメン。途中からレフトの守備にも就き、この外崎の働きについて指揮官は「やはり全員が全員調子が良いわけではないので、ああいうユーティリティープレーヤーがいると助かる。スタメンでサードというのがシーズン中あまりないところだったが、非常にありがたい。これからもこういう選手をしっかり探していくというのが大事になってくる」と話し、外崎のような器用な選手を今後も代表選手として選考していく考えを明かした。
 
 
取材・氏原英明、文・ベースボールチャンネル編集部