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広島の機動力封じる“甲斐キャノン”。1.8秒台、脅威のスローイングに隠されたもう一つの秘密

プロ野球の「SMBC日本シリーズ2018」はここまで4戦を終え、福岡ソフトバンクホークスが2勝1敗1分とした。広島東洋カープの機動力をことごとく封じているのは、強肩・甲斐拓也捕手の存在だ。

2018/11/01

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盗塁阻止はバッテリーの共同作業

 “甲斐キャノン”というらしい。
 
 ソフトバンクの捕手・甲斐拓也が日本シリーズ4戦目にして4度目となる盗塁阻止をマークした。
 
 確かに、肩が強く、スローイングはいい。
 
 筆者の手元のストップウオッチでは、この日の二塁へのスローイングタイムは1.86秒、第3戦の1回表、田中広輔を刺した際は1.81秒だった。
 
 盗塁阻止はバッテリーの共同作動だと言われている。
 
 投手がモーションに入ってから捕手がボールをとって、二塁に送球するまでのデッドラインは3.1〜3.2秒だ。
 
 筆者のスローイングタイムで逆算すると、投手のクイックは1.3秒台でもアウトになる計算だ。このクイックタイムは決して早くない数値だ。それだけ、甲斐キャノンが優れているところだろう。
 
 「試合になるとギアがあがる」
 
 そう語るのは遊撃手の控え・西田哲朗だ。
 
 西田は今季、東北楽天ゴールデンイーグルスから移籍。前所属チームからも含めて捕手のスローイングを受けてきた。西田によると、甲斐の盗塁阻止にはもう一つ秘密がある。

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