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覇者・西武か、ソフトバンクの逆襲か…初戦注目はエース菊池VS好調デスパイネ【パCSファイナル展望】

プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが17日、セ・パ両リーグで開幕する。パ・リーグは、辛くもファーストステージを勝ち抜いた福岡ソフトバンクホークスがリーグ覇者・埼玉西武ライオンズと対戦する。

2018/10/17

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終盤6戦5勝の西武にアドバンテージか

 昨季までソフトバンク優位だったが、今季は逆転した。特にメットライフドームでの12試合は、西武が9勝を挙げている。シーズン終盤の9月の6戦5勝1敗は精神的なアドバンテージになるだろう。
 
 ただ、ソフトバンクには地力がある。
 
 ファーストステージで絶好調だったデスパイネに加え、メットライフドームで2000安打を達成した内川聖一が復帰濃厚との情報だ。この2人の存在は西武にとって脅威になるだろう。内川のフル出場は難しいだろうが、キーマンの一人になり得る。
 
 第1戦の先発投手は、西武がエース・菊池雄星、ソフトバンクはバンデンハークと発表されている。9月の対戦では菊池が7回を3失点(自責1)で勝利、一方のバンデンハークは5回4失点で降板した。2人が投げ合ったわけではないが、9月の登板がどう影響するか。
 
 1つ目のポイントは菊池VSデスパイネとみる。
 
 デスパイネはCSに入って絶好調の様子。ファーストステージで2本塁打を放ち、勢いに乗っている。そのデスパイネを苦手としているのが、菊池なのだ。デスパイネのロッテ時代から始まっており、これまでの対戦成績42打数16安打、打率.381、4本塁打という数字にも表れている。
 
 菊池が苦手意識を口にしているわけではないが、西武のCS初戦で好調のデスパイネをいかに抑えるか。第1戦のみならず、ファイナルステージを左右する要素になるはずだ。
 
 デスパイネはファーストステージでは、5番を打っていた。ソフトバンクは、打順を上げてみるのも一つの手だろう。柳田の後ろにデスパイネがいる怖さを選ぶか、デスパイネの打席を少しでも多くすることの怖さか。どちらを選ぶか、工藤監督の采配にも注目だ。
 
 2つ目のポイントは甲斐拓也VS西武の足。
 
 西武はリーグトップの132盗塁をマークしている。一方、甲斐の盗塁阻止率は.447でこちらもリーグトップ。9月17日の試合では、甲斐は4つの盗塁を刺した。CSファイナルステージでは、どんな対決が見られるか。
 
 盗塁には、単なる成否だけでなく、勝敗に関わる目に見えない多くの意味がある。この舞台でも失敗を恐れずに走ってくるのか、両者の駆け引きも楽しみの一つだ。

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