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斎藤佑樹、“かっこいい”は捨てよ。必要なのは過去と対極の姿勢、復活の松坂から見出す活路とは【小宮山悟の眼】

 プロ8年目を迎え、30歳となった北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手。6月12日の阪神タイガース戦に先発登板したが、今季初黒星を喫し、まだまだ厳しい状況が続いている。

2018/06/21

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代り映えしない投球、伸び悩みではなく「手詰まり」

 北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手が今季2度目の先発登板を果たしたが、4回8安打7失点で黒星を喫した。今季のピッチングも代り映えしてないという印象だ。
 
 斎藤について「伸び悩み」ととらえている人もいるようだが、厳しい言い方をすると「手詰まり状態」だ。伸び悩みは、伸びしろがある場合に使うが、斎藤はフィジカルな部分においてはできあがっている。30歳を迎え、劇的な変化が望めない年齢に差し掛かっている。
 
 だが、これで終わりなのかと言うとそうではない。いままで試行錯誤を繰り返してきたが、結果が伴っていない。すべてをクリアにして一からやり直すことができれば、改善は可能だ。
 
 斎藤は、これまで様々なアドバイスを受けてきたと思う。自分に合うもの、合わないものを線引きしてきたのだろうが、「自分に合わない」と思ったものに挑戦して活路を見出すべきだろう。
 
 今季のピッチングを見ていて感じるのは、本人が頑なに150キロ近いボールをアウトコースに決める美しい投球を思い描いているということだ。しかし、プロ入り8年でそれでは抑えられないことが分かってきたはずなのに、何年も同じことを繰り返している。
 
 2006年夏の甲子園で一世を風靡した「ハンカチ王子」への世間の関心は依然として高い。しかし、斎藤が見るべきところは、プロの世界で厳しい立場に追いやられた選手たちだ。苦境に立った選手がどうやって這い上がってきたのか。そこにアプローチすれば、改善の余地が見えてくる。

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