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ソフトバンク・田中正義、大卒ドラ1の“情けない1年”から開幕1軍へ。ベテラン左腕に学んだ姿勢とは

福岡ソフトバンクホークスの2016年ドラフト1位・田中正義投手は2月28日、春季キャンプを終えた。即戦力として期待された昨季は、シーズンのほとんどをリハビリに費やした。「開幕1軍」を目指す右腕が2年目にかける思いとは。

2018/03/02

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「情けない1年だった」も…リハビリ期間の貴重な体験

 球春到来――まもなくオープン戦が始まり、いよいよ始まるんだという雰囲気がグラウンドから漂ってきた。この春季キャンプで人一倍、気を吐いていたのが田中正義だ。B組スタートとなったが、「開幕1軍」を目標に掲げ投げ込んできた。ルーキーイヤーの昨季はA組で過ごしながらも、キャンプ終了後に右肩違和感を訴え離脱。シーズンのほとんどをリハビリに費やした。
 
 「大卒ドラ1の投手として、情けない1年だった」
 
 田中は昨季をこう振り返る。創価大から5球団競合の末にソフトバンクに入団した右腕は、即戦力として期待されていた。本人もそのつもりで準備を進めていただけに、悔しいシーズンとなった。
 
 リハビリは2軍・3軍も使用するタマスタ筑後で行う。リハビリ担当コーチやトレーナーと共に、状況を見ながらメニューを組んで復帰を目指すわけだが、この期間中に貴重な体験ができた。開幕投手を務めた和田毅は左肘骨片除去手術を受け、約4カ月半1軍マウンドから遠ざかった。和田は田中が師と仰ぐベテラン左腕。リハビリとはいえ、時間を共有できたことには意味がある。
 
 和田は田中についてこう話す。
 
 「去年と違って、今は肩のことを気にせずに思い切り投げられている。今年にかける思いが伝わってきたので、自主トレも一緒にやりました。僕もそうですけど、何としても今年はやってやるんだという気持ちで取り組んでいる。現段階ではいい状態だと思います」

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