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モイネロ、スアレスを発掘。ソフトバンク中南米スカウトが語る「宝探し」の真髄【インタビュー】

近年、常に優勝候補に挙がる福岡ソフトバンクホークスだが、その強さを支えているのが外国人選手のスカティングだ。モイネロやスアレスは獲得当時、まだ無名の若手選手だったがリーグ屈指の活躍を見せている。その選手たちの獲得に尽力した萩原健太中南米担当スカウトに話を聞いた。(取材:文:高橋康光)

2018/02/06

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Yasumitsu Takahashi

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「自分の足で稼いでいるという自負はある」

 昨シーズンの福岡ソフトバンクホークスのV奪還劇における外国人助っ人の働きぶりは傑出していた。
 
 MVPを獲得した守護神デニス・サファテ、本塁打&打点の二冠王に輝いたアルフレド・デスパイネ、先発ローテの一角として13勝をマークしたリック・バンデンハーク、そして育成契約から一気に勝利の方程式に食い込んだ22歳のキューバ人左腕リバン・モイネロ。このうち、昨季加入したキューバ人選手2名の獲得に尽力したのが、ドミニカ共和国を拠点に活動する萩原健太中南米担当スカウトだ。
 
 萩原スカウトはその前年にも、2016年シーズンにセットアッパーとして大活躍した、当時無名のベネズエラ人投手ロベルト・スアレスを発掘している。日本球界で唯一無二の活動を行う彼に今年も話を聞くことができた。
 
――このポストに就かれて今季で4年目となりますが、3年目の昨年の活動を振り返ってください。
 
 「過去2年以上に移動に明け暮れた年でした(笑)。デスパイネとの交渉からスタートし、宮崎キャンプで一時日本に戻り、4月からはメキシコリーグ回りです。9月までは月の半分をメキシコで過ごした感じです。
 
 その間にもキューバへ行き、モイネロとオスカー・コラスの獲得交渉やキューバ国内のU23リーグのチェック、9月には清宮幸太郎選手らの参加で日本でも話題になったU18ワールドカップ(カナダ)のチェックもあったりという感じです。各地でウインターリーグが開幕してからもキューバへはこまめに足を運び、11月のパナマでのU23パンアメリカン大会の視察にも行ってきました」
 
――ひとりでこれだけの地域をカバーされているのがスゴイですね
 
 「MLBのチームと比べても仕方ないですが、彼らはドミニカだけでも5人くらいはスカウトを置いています。確かに移動量という意味では多いですが、その分一人で多くの選手をチェックできますし、自分の足で稼いでいるという自負はありますよ」

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