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同じ打者に継投…、規定打席不足なのに首位打者…判定はどうなる?【意外と知らない野球ルール3問クイズ】

野球には、様々な状況を想定した「公認野球規則」がある。このルールブックによって、想定外と思われるような珍場面でも公正な判定を下すことができる。今回は「名珍場面から振り返る野球のルール」(カンゼン、2014年刊行)より、難解な野球規則を過去の事例からクイズ形式で出題する。(2018年1月7日配信分、再掲載)

2020/04/09

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正解は…

A:審判員の協議によって決められる。
 

 もし、2人以上の審判員が異なるジャッジをしたらどうなるか?
 
 2008年8月28日の巨人対横浜で、珍しいことが起こった。5回裏、巨人が1アウト一塁と攻め、打席には坂本勇人。横浜の投手・山北茂利のスライダーをライト前にうまく運び、一塁走者は三塁へ。右翼手はカットマンの遊撃手に送球すると、遊撃手は捕球後すぐに体を回転させて、一塁を回った坂本のオーバーランを刺しにきた。
 
 ヘッドスライディングで慌てて戻る坂本に対して、一塁塁審はセーフのジャッジ。それを見た坂本がホッとしたのもつかの間、何と一塁近くにまで走り寄っていた球審がアウトのジャッジを下していた。
 
 球審自らタイムをかけて、審判員を集めて協議した結果、判定はセーフに。一塁塁審のジャッジが採用される形となった。
 
 公認野球規則9.04の(c)にこのような記述がある。
 
 「一つのプレーに対して、2人以上の審判員が裁定を下し、しかもその裁定が食い違っていた場合には、球審は審判員を集めて協議し(監督、プレーやーをまじえず、審判員だけで)、その結果、通常球審(または、このような場合には球審に代わって解決にあたるようにリーグ会長から選任された審判員)が、最適の位置から見たのはどの審判員であったか、またどの審判員の裁定が正しかったかなどを参酌して、どの裁定をとるかを決定する」
 
 このときは一塁塁審のほうが、クロスプレーを見やすい位置にいたと判断された。

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