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「投手力の阪神」vs「攻撃力のDeNA」。磐石ブルペン陣、攻略のカギは筒香の打順にあり【セCSファースト展望】

プロ野球は14日、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージが始まる。セ・リーグ2位で2年ぶりのCS進出を決めた阪神タイガースは本拠地・甲子園で、3位・横浜DeNAベイスターズを迎える。

2017/10/13

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筒香の打順がカギ。ラミレス監督の采配はいかに

 今季のラミレス監督はあの手この手で打線にスパイスを加えてきた。おおよそのポイントを重視しながらも、得点力が上がるよう策を講じてきたのだ。
 
 梶谷隆幸を2番に抜てきし、投手を9番ではなく8番に繰り上げ、9番には倉本寿彦を起用した。6月30日からは4番の筒香嘉智を3番に上げ、相手投手に圧力をかけた。そして、9月29日の阪神との最終戦では筒香を4番に戻した。
 
 どれも賛否両論が渦巻いたが、ペナントレースの最後に筒香を4番に戻したことには、ちょっとした狙いを感じる。CSへ向けた試運転といえるかもしれない。
 
 4番・筒香は歩かされることが多く、脅威を与えられない。6月30日から3番に入っていたのは、1・2番が出塁すれば、筒香からのロペス、宮崎敏郎とかさにかかって攻撃できるようにするためだ。
 
 しかし、3番・筒香で組む打線は序盤から大差を付けられた場合はいいが、接戦で終盤を迎えると大きなマイナス面があった。2番が柴田竜拓と梶谷のどちらが入っても、筒香と左打者が並ぶ。そして4・5番はロペスと宮崎で右打者が並ぶのだ。単純な左対左、右対右の対戦という問題だけではなく、相手ベンチが継投のタイミングに迷いが生じなくなってしまうのだ。阪神のように左右の多種のタイプがいるチームだと、戦術面で後手を踏む。
 
 4番に筒香を置く場合は、1~5番までの左右交互に打線を組むことができる。そうするすることで、相手ベンチに継投を躊躇させることができる。
 
 実際、最終戦の阪神戦では、筒香がイニングをまたいだ岩崎から本塁打を放った。岩崎の投入のタイミングがワンテンポ早かったのだ。2番の梶谷に合わせたが、岩崎はあまりに調子が良く次のイニングまで続投した。すると右打者のロペスに安打を許し、筒香に甘い球を放りこまれてしまったのだ。
 
 つまり、ラミレス監督は序盤から得点が取れなかったときに相手ベンチを錯乱させる方法として、「4番・筒香」という手を使った。
 
 序盤に勝負をかけるなら「3番・筒香」は悪くない。だが、シーズンを通してそれでは勝てないと分かったため。ラミレス監督はもう一つの手を見せてきた。
 
 短期決戦で、ラミレス監督はどちらの策をとるのか。序盤で勝負をかけるのか、相手のブルペン陣の策を難しくさせるのか。指揮官はどこにねらい目を持ってくるのか。
 
 ブルペンの豊富さから阪神に分があると予想する。しかし、ラミレス監督の采配がハマればDeNAに勝機はある。

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