データやコラム、多角的な視点で野球の魅力を発信!ベースボールチャンネル(BaseBall Channel)





西武・菊池雄星の反則投球問題、判断の統一性がない「審判団の失態」【小宮山悟の眼】

埼玉西武ライオンズの菊池雄星投手の投球フォームが反則投球として審判団よりクレームがついた。西武側が審判団の対応に疑問を呈するなど大きな問題となったこの件について検証したい。

2017/08/30

text By

タグ: , , , , , , , ,



5月に菊池に注意も、審判団で情報共有されず

 2段モーションの判断基準はどうしても曖昧になる。Aという審判はセーフ、Bという審判ならアウトみたいなことはあってはならないので、既定の幅をより小さくするのだが、それだと統一性が保たれない。こういうルールは厳しくしない方がいい。
 
 今回の件も、「反則投球だ」といっている審判が数人いるが、言い換えれば、数人しかいなかったのだ。菊池は5月12日の時点で審判員から注意を受けたそうだが、審判団でこの情報は共有されなかった
 
 1人しか注意していない時点で、すでに統一が取れていないと言える。大勢は“シロ”で、1人だけ“クロ”と言っていたので。
 
 違反の基準は何か。西武側は明確なものが欲しかったと思うが、審判団は回答しなかった。西武や菊池は対処しようがなく、同じフォームになって当然だ。
 
 そういうことがまかり通っているのが、世間的には非常識と言える。不正であると判断してその事由を説明しないままシーズンが進んでいく。そこに関わる人間が気づかず進行している事が大問題で、失態をさらしたと言っていい事態。日本球界の為にもこの様な事が改善される事を願う。
 
 
小宮山悟(こみやま・さとる)
 
1965年、千葉県生まれ。早稲田大学を経て、89年ドラフト1位でロッテ・オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)へ入団。精度の高い制球力を武器に1年目から先発ローテーション入りを果たすと、以降、千葉ロッテのエースとして活躍した。00年、横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)へ移籍。02年はボビー・バレンタイン監督率いるニューヨーク・メッツでプレーした。04年に古巣・千葉ロッテへ復帰、09年に現役を引退した。現在は、野球解説者、野球評論家、Jリーグの理事も務める。

スポンサードリンク

1 2