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巨人対ソフトバンク、エース菅野は交流戦初勝利なるか。中日対日ハムは大阪桐蔭の先輩【交流戦第5節展望】

前節、同一順位同士の対戦は、パ・リーグがすべて勝ち越した。交流戦は終盤に差し掛かり、今季もパ・リーグ優勢だ。残り2節で、セ・リーグはどれだけ巻き返せるか。

2017/06/13

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楽天・則本は2桁奪三振記録の更新か

 セ・リーグ最下位のヤクルトとパ・リーグ首位の楽天との戦いは、3戦目に楽天が則本昂大の先発が予測され、2桁奪三振の記録更新に注目が集まる。
 
 今節の楽天は、1、2戦目に若い二人の投手を送り込む。1戦目が釜田佳直で、2戦目が安樂智大だ。釜田は今季、開幕からローテに入り、いいボールを投げていたものの、結果に乏しかった。再調整を経てのマウンドになる。
 
 3年目の安樂は今季初登板を果たす。キャンプから成長著しい姿を見せていたが、ケガで出遅れていた。リハビリを経てようやく開幕を迎える。
 
 その安樂の相手となりそうなのが、由規だ。
 けがによる育成契約を経て、昨年支配下に復帰。今季はすでに3試合に登板し1勝を挙げている。5月17日の巨人戦では、全盛期を思わせるピッチングを見せた。
 
 由規、安樂は、ともに高校時代は甲子園を沸かせたものの、プロ入り後はケガに苦しんできた。安樂は由規ほどのケガをしてはいないが、全力投球を高校時代から続けていた2人は何となく共通点が多い。かつては剛速球投手で名を馳せたという点でも注目が集まるだろう。またヤクルト打線には2年目の廣岡大志が前節から1軍にいる。安樂とのU23日本代表対決も見ものだ。
 
 DeNA-ロッテの関東ダービーの一戦。
 DeNAは開幕投手の石田健大が復帰予定だ。2戦目のロッテ先発は、元DeNA発が予想されるチェンは、元DeNAの選手だった。トミージョン手術、戦力外を経て恩返しできるか。両チームのリリーバーの三上朋也、益田直也は同学年だ。チームをどう勝利に導くか注目したい。
 
 阪神―西武戦は、初戦先発の秋山拓巳や原口文仁と、西武のエース・菊池雄星の91年世代対決を切望したが、今回は実現しそうにはない。西武は野上亮磨、十亀剣ら甲子園決勝の舞台を踏んだ投手が、再び甲子園で先発する。
 
 また、西武には、栗山巧、金子侑司、浅村栄斗、中村剛也、炭谷銀仁朗、増田達至、岡田雅利ら関西出身の選手が多数在籍している。彼らが活躍すれば、厳しい声が虎党から飛んでくるだろう。「なんで、ドラフトで指名せーへんかったんや!」。そう言われぬよう、阪神は負けられない。

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