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「いつもと違う」交流戦の効用。斎藤佑樹、中田翔は復調の”きっかけ”となるか【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#52】

プロ野球は30日からセ・パ交流戦がスタート。04年の導入以降、今年で13年目を迎えるが、やはり交流戦ならではの楽しさが満載だ。

2017/06/04

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交流戦がもつ独特の魅力

 ファイターズは交流戦最初のカード・DeNA戦を2勝1敗と勝ち越し、甲子園に転戦だ。2004年の球界再編、選手会ストライキを経て、翌05年スタートしたセ・パ交流戦だが、10年以上繰り返してもなお、やっぱり面白い。連日、CS中継にくぎ付けだった。いつもの札幌ドームなのに何となく風景が違う。
 
 それはもちろん青いユニホームのラミレス監督や筒香嘉智や梶谷隆幸やホセ・ロペスを見る楽しさでもある。普段なじみのないベイスターズ応援団の選手テーマやチャンステーマを聴く楽しさでもある。その上にもう一枚、ファイターズの選手らが「いつもと違う風景」「いつもと違う対戦相手」に出逢う姿を見る楽しさが加わる。
 
 ベイスターズファンの知人としみじみ語り合ったのだが、例えばこの3連戦は普段と違うこと、珍しいことの連続だった。初戦1回表、DH・白崎浩之の2点タイムリーでDeNAが先制したのだが、それがそもそも驚きだという。「ランナー置いた場面では白崎は打たないものと決めてかかってた」「白崎がDHなのかと文句言ってました。ごめんなさい」とのことだ。ファイターズだって第2戦第3戦の勝利投手は斎藤佑樹、中村勝だ。斎藤は623日ぶりの勝利、中村は648日ぶりの勝利だ。ベイスターズファンの知人も僕も、もうこれだけでゴハン何杯でもいける。
 
 選手に結果がつくのはもちろん本人の努力や頑張りが第一なのだが、「いつもと違う風景」「いつもと違う相手」の効用もあるんじゃないかと思う。まず単純に普段当たってないから手の内がバレてない部分がある。先乗りスコアラーがデータをくれてもデータだけじゃわからないことも多い。初見やぶっつけでは相手の特徴をつかみ切れないのだ。
 
 ただ手の内は本当にバレてないだろうかとも思うのだ。斎藤も中村もポッと出の新人ではない。ベイスターズもある程度、球種や球筋のイメージを持っているはずだ。その上、イースタンではフツーに対戦している。(復活勝利へ向けて調整を重ねてきた)直近の状態だって掴んでいておかしくないだろう。
 
 僕が想像する「いつもと違う〇〇」の効用とは、化学変化のようなことだ。たぶん一番は本人のメンタルなんだろう。新しい敵と出逢って気持ちがアガる。新鮮に野球に向かい合う。あるいは新しい発見がある。それが新しい白崎浩之や、新しい斎藤佑樹、中村勝をひっぱり出してくれるのだ。ファンからすると普段見ている選手が、新しい何者かになるのを見る機会だ。ものすごくベタな言い方をすると「交流戦はきっかけになる」。

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