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中日、連敗脱出の鍵は打「線」。阪神先発は”巨人キラー”も…打棒復活の阿部が立ちはだかる【セ第3節展望】

2017シーズンが開幕してから1週間が経ち、7日より3カード目に入る。阪神タイガースは本拠地・甲子園での開幕戦となるが、対戦相手は読売ジャイアンツだ。今季初の伝統の一戦はどちらが勝ち越すのだろうか。また未だ白星なしの中日ドラゴンズは、今季初勝利となるのだろうか。

2017/04/07

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ちぐはぐ打線の中日

6位 中日 ― 5位 DeNA 11勝13敗1分 ナゴヤドーム
 
 開幕から引き分けを挟んで5連敗中の中日ドラゴンズ。ここまで負けが込んでいるものの、6試合すべてで7安打以上、前節は3試合で35安打と個々のバッティングは好調だ。しかし、走塁ミス、送るべきところで送れていないなど徹底さに欠けており、15安打で残塁13と、なかなか点が線に結びついていない。
 
 そのあたりが勝ち星を挙げられていない理由なのかもしれない。6日は逆転負けしてしまったが、土壇場で追いついた9回のように、アレックス・ゲレーロやダヤン・ビシエド、アウトにはなったがいい当たりを見せるも捕球され悔しがっていた平田良介ら中軸がいかに好機でランナーを還せるかにかかってきそうだ。
 
 ブルペン陣が少し心配だ。4日の試合で1回4失点の浅尾拓也は登録抹消、田島慎二は2試合連続で失点。そしてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で活躍した岡田俊哉もなかなか本調子が出ず抹消と、リリーフ陣を早く固めたい。岩瀬仁紀や三ツ間卓也らの調子が良いが、連投しすぎて調子を落とさせないようにしたい。カード頭を投げる大野雄大は、昨季の横浜DeNAベイスターズ戦防御率1.64。リーグで最も得意としている相手に勝って自信をつけて、いい流れに持っていきたい。
 
 横浜DeNAベイスターズは何とか連敗を止めるも、2カード連続負け越した。連敗が続いてものちに勢いが止められなくなりそうだと感じるのは、アレックス・ラミレス監督率いるDeNAのチーム状態が良いからだろう。
 
 ほとんどの先発陣が、試合の流れを作れている。今カード1戦目はフィル・クラインが先発する。今季からDeNA入りした201センチの右腕は、シーズン初登板で5回を被安打4、4与四球、1暴投も1失点に抑えた。中5日での登板となるが、2勝目なるか。2戦目は石田健大、3戦目は濱口遥大となりそうだ。
 
 DeNAの主砲にヒットが出始めた。4番・筒香嘉智が少しずつ調子を上げ始めた。だが、本調子には程遠い。そろそろ本塁打が出てもいいころだが、果たしてどうか。開幕カードで好調だった梶谷隆幸が、得意の巨人戦で元気がなかったのは気になった。3戦目には調子が戻り始めたが、この3連戦でさらに調子を上げていきたい。またアウディ・シリアコのフィールディングや倉本寿彦のグラブトスなど、際立った守備を見せている。今後もこの2人の好守に注目したい。

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