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OP戦惨状の巨人。故障に”肥満”…大型補強は失敗の懸念。若手も伸びずV奪回に不安

プロ野球2017シーズン開幕まであと10日。21日現在で、オフに大補強を行った読売ジャイアンツがオープン戦最下位に沈んでいる。第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場している3人が不在とはいえ、開幕までにベストな状態に持って行けるのだろうか。

2017/03/21

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FAで獲得した2人はケガで離脱

 巨人に覇気がない。オープン戦は21日現在で4勝11敗と最下位に沈み、チーム打率(2割2分2厘)、チーム防御率(4.56)もともに12球団ワースト(チーム打率は日本ハムとワーストタイ)の数字となっている。いくら本番前とはいえ、とても看過できるようなチーム状態ではない。

 WBC開催中で侍ジャパンにエースの菅野智之投手と打線の主軸である坂本勇人内野手、それに扇の要・小林誠司捕手が招聘され、飛車角を欠いている。しかし、それを差し引いたとしても余りに酷い。

 理由はいくつか考えられる。一つはやはり今オフの巨大補強で大量に獲得した新戦力のうち、複数の選手が目立った活躍を見せていないことだろう。チームを活気付けるための起爆剤にならなければいけないジョーカー的な存在たちが、開幕に向けて期待した実力の片鱗すら見せることができていない。現場を預かる高橋由伸監督もさぞかし頭が痛いと思う。

 筆頭に挙げられるのは何と言っても横浜DeNAベイスターズからFA移籍してきた山口俊投手だ。昨季終盤から悩まされている右肩痛を再発させ、今も3軍でリハビリ中。登板のメドすら立っておらず、福岡ソフトバンクホークスの松坂大輔投手のように「大型契約を結びながら1軍でまともに投げられないのではないか」とまで懸念する声が飛び交っている。

 北海道日本ハムファイターズから同じくFA移籍した陽岱鋼外野手も同様だ。キャンプ中から下半身の張りに苦しみ、一時は回復傾向にあったものの19日のイースタン・東京ヤクルトスワローズ戦(G球場)の試合中に再発させてしまった。開幕まで10日を切った今も実戦でフル出場できていない。そう考えると例え急ピッチでリハビリを行ってコンディションを上向かせるにしても、3月31日の開幕戦に見切り発車で投入することはどうしてもリスクが伴う。焦るが余りに無理強いの開幕起用では再発を招く危険性が出てくることはもちろん、ケガを頻発させればそれこそクセになって致命傷にもなりかねない。

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