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今年もいるか、掘り出し物?お騒がせ者? キャンプで入退団した助っ人外国人

キャンプ中に入団する助っ人選手は注目度が低くなりがちだが、元巨人のガルベスら1年目から活躍を見せた選手も多い。そんな彼ら掘り出し物助っ人の活躍とともに、衝撃的な去り方をした『お騒がせ』助っ人もいる。

2015/01/26

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キャンプ途中の入団で、1年目から活躍した助っ人

 野球の季節が近づいてきた。2月1日のキャンプスタートがもう10日前後と迫っている。
 
 キャンプの時期になれば各球団ともそのシーズンの戦力が整っている場合も多いが、まだ戦力補強のチャンスは残っている。
 
 その1つがキャンプでテスト入団する外国人選手たちだ。
 過去にはこの期間中にチームの軸となる掘り出し物助っ人をゲットしたチームも多い。一方で少数ながらシーズン前に帰国してしまう選手もいる。今回はキャンプで入団、退団した助っ人選手を取り上げてみる(成績は入団1年目のもの)。
 
 キャンプでテスト入団した助っ人選手として筆頭にあげられるのが、元ヤクルトのデーブ・ヒルトンだ。
 1978年、当時アメリカのユマでキャンプを張っていたヤクルトの入団テストに合格して入団。メジャーでの実績もなく期待も低かったが、予想に反して開幕から打ちまくり、通年でも打率.317(出塁率.387)、長打57本を記録。超攻撃的1番打者として初優勝したチームを引っ張った。
 
 初回先頭打者本塁打8本は、07年高橋由に抜かれるまで歴代最多、日本シリーズでは第4戦1点ビハインドの9回二死1塁から劇的な逆転本塁打など印象的な活躍も多く、極端なクラウチングスタイルや常に全力疾走のプレースタイルと併せてファンからの人気も高かった。
 小説家の村上春樹が78年開幕戦でヒルトンの二塁打を目撃したことをきっかけに処女作『風の歌を聴け』の執筆を始めたのは有名な話だ。
 
78年入団 128試合 打率.317(501-159) 19本 76打点 OPS.890 (ベストナイン、オールスター出場)
 
 元巨人の2人の投手、ルイス・サンチェとバルビーノ・ガルベスもキャンプ中に入団し1年目から印象的な活躍を見せた。
 サンチェは86年の春季キャンプ中に入団すると、1年目から荒々しい投球でクローザーとして君臨。19セーブをあげる活躍を見せリリーフながら100イニングを投げた鹿取とともにブルペンを支えた。
 
86年入団 37試合 4勝1敗 19S 奪三振42 防御率2.32 (オールスター出場)
 
 1996年にテスト生としてキャンプに参加し入団したのがガルベス。力のあるボールと打たせて取る投球で1年目から16勝をあげ長嶋巨人の「メークドラマ」に貢献した。この年最多勝も獲得したがこれはバッキー(元阪神)以来セリーグの外国人では2人目の快挙となった。
 通算46勝は巨人の助っ人選手では歴代最多だが、有名な97年のボール投げつけ事件など気性の荒さゆえにトラブルも絶えなかった。
 
96年入団28試合 16勝6敗 奪三振112 防御率3.05 (最多勝,オールスター出場)
 
 近年では2013年に日本ハムにテスト入団、1年目から31本塁打で本塁打王を獲得したミッチェル・アブレイユや、中日に入団した2012年から2年連続で50試合登板、防御率1点台を記録したホルヘ・ソーサ、抜群の安定感で先発・リリーフの両方をこなしたエンジェルベルト・ソトらが掘り出し物助っ人の筆頭格だろう。
 
アブレイユ
13年入団 138試合 打率.284(504-143) 31本 95打点 OPS.863 (本塁打王、ベストナイン)
ソーサ
12年入団 53試合 5勝1敗 22H 奪三振50 防御率1.85 (オールスター出場)
ソト
11年入団 21試合 5勝1敗 奪三振59 防御率1.73

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