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立岡の飛躍に巨人軍の未来がある――。90年組たった一人の生き残り、逆襲への期待【死亡遊戯コラム】

次世代ブレイク期待選手に名を挙げられていた読売ジャイアンツの橋本到外野手、立岡宗一郎外野手は今季9年目、89年生まれの藤村大介内野手、中井大介内野手は今季10年目を迎える。それぞれブレイクしかけた時期はあったものの、その翌シーズンは思うような成績を残せていない。今季はケガをせず、チャンスを掴みとることができるのだろうか。

2017/03/04

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未だに消えない「2年目のジンクス」

 若手野手で坂本勇人の次は、89年組と90年組がブレイクする。
 そうすればチームの未来は安泰だ。
 
 数年前、多くの巨人ファンはそう信じていた。
 89年組は藤村大介、中井大介。90年組は大田泰示(現北海道日本ハムファイターズ)、橋本到、立岡宗一郎らの面々である。
 ジャイアンツ球場では、彼らが2軍のスタメンを張り、「ネクスト坂本」争いが展開される日々。
 
 そして20代前半の彼らの背中に将来を託しスタンドから声援を送る。今思えば、ファンからしたら幸せな時間だった。
 89年組、90年組ともに1軍で一時期活躍しながら、長続きしない。
 
 巨人の若手野手陣を悩ます「2年目のジンクス」である。
 
 それぞれキャリアハイのシーズンと昨季の成績を比較してみよう。
 
藤村大介(89年7月25日生)
11年 119試合 打率.222 0本塁打 15打点 28盗塁 OPS.506
16年 5試合 打率.000 0本塁打 0打点 0盗塁 OPS.200
 
中井大介(89年11月27日生)
13年 48試合 打率.324 4本塁打 17打点 2盗塁 OPS.814
16年 43試合 打率.196 0本塁打 4打点 0盗塁 OPS.575
 
橋本到(90年4月28日生)
14年 103試合 打率.256 4本塁打 35打点 11盗塁 OPS.652
16年 74試合 打率.233 2本塁打 20打点 7盗塁 OPS.635
 
立岡宗一郎(90年5月18日)
15年 91試合 打率.304 0本塁打 14打点 16盗塁 OPS.691
16年 51試合 打率.229 2本塁打 9打点 9盗塁 OPS.589
 
 藤村はデビューした11年にいきなり盗塁王を獲得。坂本勇人との二遊間コンビが期待されるも年々出場数は減少、昨季は2年ぶりの1軍出場を果たすも無安打に終わり、オフには背番号0をドラフト1位吉川尚輝に奪われ、57番へと降格した。
 
 同じく昨オフに背番号36番から61番へと降格の中井は、13年の夏場に正二塁手としてブレイクするも、8月初旬の阪神戦でダイビングキャッチを試みた際、左膝を強打して靭帯損傷。その後のシーズンを棒に振り、一時外野転向に挑戦するも昨季は再び内野へ。辛抱強く起用されるも打率1割台とチャンスを逃した。
 
 そして、90年組の大田は道半ばで日本ハムにトレード移籍でチームを去り、14年103試合に出場して外野の一角を掴んだかに思われた橋本到は、昨季74試合で打率.233と低迷。
 
 15年に103安打を放った立岡宗一郎は、翌年も開幕からスタメンで起用されるも5月下旬に左脇腹の肉離れで長期離脱。一度奪ったセンターの定位置を手放してしまい、オフにはFA移籍で同ポジションの陽岱鋼が加入した。

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