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ロッテ・細谷圭、「点」から「線」へ――プロ11年目の発想転換で乗り越えた一軍の壁【2016年ブレイク選手】

毎年毎年期待されながらも結果を残せなかった男が、2016年遂にようやく一軍の壁を乗り越えた。千葉ロッテマリーンズ・細谷圭だ。

2016/12/16

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何度も一軍の壁に跳ね返された

 ロッテ浦和球場は、ファンと選手の距離が近い球場として知られている。

 グラウンドとクラブハウスを結ぶ球場前の小道には、サイン待ち、出待ちのファンでいつもごった返し、常連のファンともなると選手の性格や好みまでしっかり把握しているため、差し入れも「的を」ハズしたりしない。

 そんなファンに囲まれて、千葉ロッテ・細谷圭はプロ生活11年の大半を過ごしてきた。
 何度も、何度も、一軍の壁に弾き返され、その度に傷付いて、このグラウンドに帰ってくる。

「これまでの11年間は失敗しかないイメージですよね。自分がそれまで練習して出来上がったものを、一軍で出してもそれが上手くいかない。それで、もう一回最初からやって、またダメという繰り返しだったので……。そういう意味での失敗の連続。それは今でも変わらないです」

 そんな彼の一部始終をここに集まるファンは同じ想いで見てきた。

「俺たち(私たち)が細谷を支えたい」「もう浦和には帰っちゃダメだ」

 そうしたファン個人、個人の思いが徐々に広がっていき、QVCマリンでも細谷の人気は絶大のものとなった。

 この夏、細谷自身がプロデュースしたオリジナルタオルが飛ぶように売れた。
 初めてグッズショップに並んだ7月2日に初回生産分が即日で完売になると、7月、8月、9月の再販分も、店頭に並んでわずか数日で完売した。

 今年引退したサブロー(大村三郎)の引退記念グッズよりも売り上げ数で上回ったというのだから球団史上、類をみないヒット商品になったと言えるだろう。

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shiro