大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



楽天ドラ1・藤平尚真、ノムさん以来の19番。セでは1年目から5人が活躍した背番号も、パリーグは?

東北楽天ゴールデンイーグルスにドラフト1位指名された藤平尚真(横浜高)は、背番号19に決まった。

2016/12/08

text By



パでは平成生まれ初勝利のロッテ唐川が1年目に5勝

 次にパリーグの選手たちを見てみよう。

◆パリーグで19番を背負う現役選手の1年目の成績
※楽天を除く

増井浩俊(日本ハム)
10年 13試合 3勝4敗 防御率4.35
※1年目の背番号は43番。12年シーズンから19番に変更

森福允彦(ソフトバンク)
07年 7試合 0勝0敗 防御率1.50

唐川侑己(ロッテ)
08年 15試合 5勝4敗 防御率4.85

豊田拓矢(西武)
14年 34試合 2勝2敗 防御率4.54

金子千尋(オリックス)
05年 1軍登板なし

 パリーグでは、千葉ロッテマリーンズの唐川侑己が1年目から5勝4敗という成績を挙げた。07年高校生ドラフト1巡目でロッテに指名された唐川は、北海道日本ハムファイターズの中田翔やヤクルトの由規と並び、07年の「高校BIG3」と呼ばれ、3人の中で最初に結果を残した。

 1年目の08年4月26日のソフトバンク戦(千葉マリン)でプロ初登板を果たし、初勝利。平成生まれのプロ野球選手として初めての勝利を飾ったのは唐川だった。

 現在19番を着けているパリーグの選手で、唐川以外に1年目から目立った成績を残した選手はいない。今季10年ぶりの日本一に貢献した日本ハムの増井浩俊は、入団時の背番号が43番だったため例外。FA権を行使し、来季巨人でプレーすることが決まった福岡ソフトバンクホークスの森福允彦も1年目は7試合の登板で0勝に終わっている。

 通算104勝を挙げているオリックス・バファローズの金子千尋も、1年目は右ひじの故障の影響で1軍登板がなく、1年間をほぼリハビリに当てた。14年に最多勝と最優秀防御率の2冠に輝き、沢村賞まで獲得した右腕も、1軍デビューは2年目の06年。同年は21試合の登板で1勝1敗、防御率3.54という成績に終わっている。

 8シーズン空き番だった楽天の19番を背負い、来季の先発ローテーション入りが期待されている藤平。楽天の先発投手陣は則本昂大、美馬学、塩見貴洋に加え、西武からFAで獲得した岸孝之の4人がほぼ確定だが、5人目以降の先発候補が足りない状況だ。

 元楽天のエースで18番を背負った田中将大(現ヤンキース)を追い越してほしいという願いも込められているという「19」を背に、大きく羽ばたくことができるだろうか。

1 2