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FAと関係、もう一つの注目に。赤松、一岡ら過去に人的補償で移籍した選手

日本シリーズも終わり、オフシーズンを迎えるプロ野球は今後各球団の主力選手のFA移籍に注目が集まる。それとセットで注目されるのは、人的補償だ。

2016/11/04

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赤松は新井貴浩の人的補償で広島へ

北海道日本ハムファイターズの日本一で幕を閉じた2016年プロ野球。
ここから注目が集まるのは、フリーエージェント(FA)有資格者の今後の動向だ。

今年はセリーグの山口俊(DeNA)、平田良介(中日)、パリーグは陽岱鋼(日本ハム)、岸孝之(西武)、糸井嘉男(オリックス)らが有資格者として名を連ねる。

仮に、資格のある選手がFA移籍した場合、年俸が移籍前のチーム内1~3位のAランク、4~10位のBランクのいずれかに当てはまれば、移籍先の球団は、移籍前の球団に一定の金銭と人的補償として1名指名することができる。
人的補償で獲得できる選手は、移籍前の球団が選んだ28人(プロテクト)以外が対象となる。

過去にもFA選手の人的補償として移籍した例がある。

【2008年】
・赤松真人  阪神   →  広島
新井貴浩(広島)が阪神に移籍した人的補償。

【2011年】
・髙濱卓也  阪神   →  ロッテ
小林宏(ロッテ・現武蔵ヒートベアーズ監督)が阪神に移籍した人的補償。

【2013年】
・高宮和也  オリックス → 阪神
平野恵一(阪神・現阪神打撃コーチ)が古巣・オリックスに移籍した人的補償。

【2014年】
・一岡竜司  巨人   →  広島
大竹寛(広島)が巨人に移籍した人的補償。

・鶴岡一成  DeNA   →  阪神
久保康友(阪神)がDeNAに移籍した人的補償。

・脇谷亮太  巨人   →  西武
片岡治大(西武)が巨人に移籍した人的補償。

【2015年】
・奥村展征  巨人   →  ヤクルト
相川亮二(ヤクルト)が巨人に移籍した人的補償。

2007年の高校生ドラフト1巡目で阪神タイガースに指名された髙濱卓也(現ロッテ)は、入団から3年はケガや不調で一軍出場なし。だが、紅白戦、オープン戦で結果を残し、活躍が期待された4年目のシーズン直前に、小林宏の人的補償となる選手を狙っていた千葉ロッテマリーンズがプロテクト外の髙濱を獲得した。

また、当時広島東洋カープに所属し、2013年オフにFA宣言した大竹寛(現巨人)の人的補償として、巨人は有望株と言われていた一岡竜司(現広島)を手放すことになった。

近年、特に話題となった人的補償は、2015年、巨人に所属していた奥村展征のケースだ。東京ヤクルトスワローズの相川亮二(現巨人)がFA移籍した人的補償で、入団2年目の1月にヤクルトへ移籍することに。1年目は1軍出場なしも、2軍で86試合に出場し、245打数52安打2本塁打20打点と将来が期待されるなか、2年目で放出し、話題となった。

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