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球団のマネジメント力不足が如実に表れた2014年【ライターがつける、埼玉西武ライオンズ2014通信簿】

各球団のファンを代表して、今シーズンの通信簿をつけてもらう企画も残りわずか。第11回は、埼玉西武ライオンズだ。

2014/12/30

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孤軍奮闘の岸。増田、高橋が結果を残すも後に続く投手不在

【投手2点】
 先発陣で期待通りの働きをしたのは、13勝で最高勝率に輝いた岸だけ。菊池はフォームを固められず、5勝11敗と不本意すぎるシーズンに終わった。
 牧田、野上は8勝にとどまり、前年のクライマックスシリーズでプロ初完封を飾った岡本洋介はわずか2勝。これでは、チームが勝てるわけがない。
 
 積年の課題であるブルペン陣では、2年目の高橋朋己がクローザーに定着。終盤の1イニングを確実に任せられる存在が出てきたのは、限りなく大きい。
 高橋と同期の増田も44試合で防御率2.82と安定した投球を見せた。
 左腕の武隈、岡本篤も及第点のシーズンをすごしたが、他チームに比べると、信頼 できる中継ぎの枚数が大きく見劣りしていた。

チームから二人の本塁打王誕生。しかしチーム打率は最下位

【野手2点】
 中村剛也、途中加入のメヒアが本塁打王を分け合ったものの、チーム打率はリーグ最低の.248。シーズンを通じ、打線がつながらなかった。
 最大の原因は、1年間を通じて活躍した選手が栗山しかいなかったことにある。13年に打点王を獲得した浅村は左膝の故障もあり、前年より成績が下降。秋山は伸び悩み、打率.259に終わっている。ふたりの巻き返しこそ、15年のポイントだ。
 
 ドラフト1位の森は2軍でじっくり鍛えられる予定だったが、打撃力とチーム状態もあり、夏場に1軍昇格。6本塁打、打率.275を放つなど、プロでも高いレベルにあることを示した。木村は打率こそ.215に終わったが、10本塁打、16盗塁と長打力と機動力を見せている。
 
 一方、飛躍の期待される金子侑、永江は低調な成績に終わった。15年は勝負のシーズンになりそうだ。

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